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和也の6ヶ月年検診。
主治医ではないけど、なにかと相談にのってくれてる智と、潤も付き添ってくれた。
ただ…
医師から告げられた話は
ハルと潤にとっては受け入れ切らない現実だった…
『父親の和也(かずや)さんの病気は、遺伝する確率が非常に高いです。』
『そんな…』
『まだ、現代の医学では解明されていない症例ですので、はっきりとは言えませんが、もし発症したときには…覚悟をしていただきたいんです』
ハルは智を見上げる。
『ハルちゃん…今まで黙っててごめん。』
智はそのことを知っていたし、今日告知することを知っていたから付き添ったようで
『でも…その時は俺がついてる。それに、まだ分からないんだから、最初からかかるって思うのはやめよう？』
『んっ…うん…』
ポロっと涙を流したハルだけれど、
必死にこらえて、『大丈夫、どんな和でも愛してるのには変わらないから』と
腕の中で眠っている和也を、いつもより少し強めに抱きしめた。
『これから、定期的に検査を行って、和也くんの心臓に異変がないかを調べていきます。……』
そのあとの事務的な説明はあまり頭には入らなくて
診察の後、仕事がある智と別れてから
潤とハルで帰宅した。
ベビーベッドに和也を寝かせると、
ハルが静かに泣き崩れた。
『ハルちゃん…』
そっとそばに寄った潤に、ハルは抱きついた、
ヒクヒクっと動く背中をさすりながら
思い浮かべるのは、和也の言葉だった。
"今日が明日になって、明日が未来になる。だから僕は、今日を頑張るよ"
いつかは命の灯火が消えると分かっていながらも、
どんな時でも前を向いていたアイツは
今の状態をみたらなんていうんだろうか。
『ハルちゃん…』
ハルは、1人での子育てもそうだけど
最愛の和也が居なくなったことを受け入れる時間もなく
慌ただしい日々を過ごしてきて。
今度は、授かった命が
一瞬で零れ落ちてしまうかもしれないという現実とも向き合わなきゃいけなくなった。
まだヒクヒクと背中を震わせてるハルの両肩を潤は掴んで
向かい合った。
『俺はニノの代わりにはなれないけど、ハルちゃんと、この赤ん坊の為ならなんだってする覚悟だよ？
今さら気なんて使わなくていいから。泣きたくなったら俺の胸の中で泣いて？』
ハルはニノのもの。
そこは変わらないし、潤も変えるつもりはなかった。
自分が少しでも力になれるのなら…
潤は一線を超えずに、ハルと赤ん坊を愛せると
そのとき確信していた。
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nkrysu(プロフ) - いつも楽しく小説の方見させていただいています。�，鬟螢�エストしたいと思います。こちらの小説に出てくる嵐さんの関係性が好きで、もっと読みたいなと個人的に思いました＾＾ (2020年8月2日 1時) (
レス) id: 42b1441c9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽんきち(プロフ) - いつもお話読ませていただいています。�△鬟螢�エストさせていただきます！個人的には、にのあい推しなのでにのあいが双子だったら嬉しいななんて考えています！ (2020年8月1日 16時) (レス) id: 60a8b99502 (このIDを非表示/違反報告)
nana kun0124(プロフ) - いつも、楽しく拝見させていただいております。どちらも読みたいのですが、ren様の書く家族パロが読んでみたいため、�△鬟螢�エストさせていただきます！ (2020年7月31日 23時) (レス) id: 05fd006556 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりんき(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。renさんのお話どれも大好きです！どちらになっても楽しみですが、新作も気になるので�△魎�望します！更新楽しみにしてます！ (2020年7月31日 23時) (レス) id: 2a6f36912d (このIDを非表示/違反報告)
てい(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！�，�読みたいです。私がrenさんを知ったきっかけのお話で大好きなお話です！楽しみにしています。 (2020年7月15日 9時) (レス) id: 4a096847c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ren
作成日時：2019年7月15日 20時
