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和side
襲ってくる不安
もしこのまま……って
最悪な事ばっかりが頭を駆け巡るばっかで
目を瞑ってみても
眠気すら感じることができなかった、、
薬の場所は分かってる…
翔ちゃんの部屋の棚の中
注射器とか点滴はクローゼットの中の金庫の中だけど
毎日飲むような薬とか
簡単な薬は棚に入れてるんだ、、、
『絶対にいじっちゃダメ』
これが俺が翔ちゃんと暮らし始めたときにした約束
それに何があっても薬は勝手に買ったりしても飲まないこと、、って。、
何度か破って
ものすごく怒られた事だってあるから
ダメなのは頭では分かってる…
でも…
じゃあそしたら
俺はこの苦しさからどうやって解放されるの…？
1人なのに
このままここで苦しいだけなんて…
俺は耐えられないよ…
不安で怖くなって
気づいたら翔ちゃんの部屋にフラフラする体で向かってる自分がいた
でも俺にはどの薬が何に効くとかよくわからなくて
とりあえず見たことある、飲んだことあるのに似てる薬を手一杯に掴んで
ベットまでもどった
ベッドサイドに置いてたペットボトルの水を開けて
薬のシートから何個か適当に出した薬を流し込んだ
夜の薬はまだ飲んでないもん…大丈夫…
手のひらいっぱいに乗せた薬を見て
罪悪感なんか忘れて
飲み合わせだってそれなら、、平気……
……って言い聞かせた。
飲んですぐ横になって
これで寝れば大丈夫、って
心のどこかで薬を飲んだ安心感に浸る
でも
それは虚無的な安心感だったのかもしれない…
・
・
・
『うっ、、っ、オェッ、、』
胸と胃が焼けるような気持ち悪さで目が覚めて
『っゔぅ、、っ！！オェっ、！…っ』
そのままベットの上で吐いてしまった…
さっきよりずっと頭がクラクラして
ドボドボ出てくる汚物に
自分で自分に失望した
『んっ、オェッ、、っぅ、、、んん』
助けて…
願うだけで吐き気と戦うだけの俺
『うぅ、ゔっぅ…っ、、んっ、オエッ』
嗚咽が止まらなくて
汚いのなんか分かってるけどベットの上から一歩も動けなくて
ただただ吐き気と戦うしなかった
出てくる冷や汗と唾液と胃から這い上がってきたもので顔はグチャグチャ…
…翔ちゃん、、、たすけて…
視界が揺れて
もうダメ…
そう思った時に
『かずっ！！！』
やっと聞けた
ずっと待ってた声
翔『かずっ！！どうしたのっ？わかるかな？？もう大丈夫だからね』
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作者名：ren
| 作成日時：2018年1月6日 13時
