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神宮寺side

大学に到着し、気づくと
俺は女子に
玄樹は男子に囲まれていた

廉はどこだろうと周りを見渡すと少し離れたところで男子と女子に囲まれていた

少しして廉はすぐに走り出しどこかへ行ってしまった

周りに集まってる人達のせいで
すぐに追いかけることが出来なかった

周りが落ち着き出した頃、
案内係みたいな人
講堂へと案内されてしまった

玄「神、廉は？ここにいないんだけど…」

神「ああ、集まってきた人達から逃げるのにどっかへ走って行っちゃった…大丈夫かな…」

玄樹と一緒に廉のことを心配していると
開始5分前になり
俺たちは自分の席に着くことになった

周りに座ってる人達が話しかけてきたが
俺はそれどころではなかった

そしてふと、入口を見た時に
廉がいた

知らない男と一緒に…

2人は走って来たのだろう

少しスーツが乱れており
息が乱れてるようだった

どうして？

何故そんなにかっこいい人と一緒にいるの？

何故そんな笑顔を俺以外の人に向けて
手を振っているの？

作り笑いじゃない笑顔を向けてるのは
俺と玄樹に以外見た事がない

俺は入学式が終わるとすぐに廉の元へ駆けつけ
無言で手を引き講堂を出た

廉「神？どうしたん？
朝は元気やったのに、
入学式疲れたんか？」

神「うん。代表挨拶とか、まあ色々…
疲れたよ、廉…」

俺は廉の手を強く握った

廉「よう頑張ったな。早く家帰って休もうな
でも玄樹も心配やから3人で帰ろ？」

神「うん」

廉「神そうとう疲れたんやな。
家着いたらぎゅーしたるから待っとき！」

俺は普段人に甘えたりしない
友達にも…恋人にも…

そんな俺に付き合ってから廉に言われた

廉「神、俺はお前の恋人なんよな？
ならもっと頼ってや、もっと甘えてや
俺だけ神に甘えて…俺だけ弱み見せとる…
寂しいんよ…神の弱い所も見せてや…」

廉の前ではかっこよく居たかった

でも今ではたまにこうして廉に甘えてみる

そうすると何故か廉は心配そうにしながらも
嬉しそうな表情をするんだ

玄「あ！2人居た！」

廉「お！玄樹やっと男たちから逃げてこれたんやな？笑」

玄「大変だったよ、笑
あれ？神元気ないね、何かあったの？」

廉「ちょっと入学式で疲れてしもうたみたいやわ」

玄「…そっか。廉、帰ったらたくさん神を甘やかしてあげてね！」