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10話 優しいね ページ10

「ハァハァハァハァハァ…」


「……んっ」


仕事をしながら机に突っ伏して寝ちゃってた…今何時…


「9時!?!?いけない、センラく…」


勢いよく椅子を引いて立ち上がろうとした。ふと、視界に入ったので私の左下に目線を落とすと、そこにはセンラくんがお行儀よく座っていてこちらを見つめていた。



「わぁ、ずっとここで待っててくれたの?」
「ワフ」
「ありがとう〜〜ほんとに偉いねぇ、吠えもせずに静かに…」
「ワフ」


今度こそ立ち上がろうとすると肩に毛布が乗っていることに気づいた。あれ、自分で掛けたんだっけ…


まぁそんなことはいいや



「ご飯待たせちゃってごめんね、今から急いで出すね」


センラくんのそばにしゃがみこんで頭を撫でながらそう伝えると、前足が私の腕の上に。


「どうしたの?」
「ワッフ!」
「んふふ、ありがとう 全然何言ってるのかわかんないけど」
「グフォッ」


私は急いでキッチンへと向かった。センラくんが私の後ろを着いてきてくるのが可愛い。







「センラくんご飯だよ」


今日はドッグフード。
しかし、食べていいよと言っても食べようとしない。


「どうしたの、食べていいよ?」
「ワフ」


すると、急にキッチンに走り出した。
首をフッと台所に向けてそしてこっちを向く。


「私のご飯作っていいよってこと…?」
「ワン!!」
「待って待って…一緒に食べたいって…?」
「ワンワンワンワン!!!」


遅くなったから真っ先にご飯作ったのに。そんなことを考えてくれるだなんて、愛が溢れてしまった。そしてそれが分かるわたしもどうかしてる。



「ありがとうセンラくん〜〜〜一緒に食べようね」



抱きついて首元を撫でるとペロペロと私の顔を舐めた。

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みみりん(プロフ) - kiyoyo@ラさん» コメントありがとうございます!!わーもう、、めっっっちゃ嬉しいです…(TT) ありがとうございます(TT) kiyoyoさんの言葉が嬉しすぎてこれからも頑張れますー!!がんばりますჱ̒ ー̀֊ー́ ) (2023年1月4日 19時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
kiyoyo@ラ(プロフ) - コメ失礼します!まず、めっっっちゃ面白いです!こんな神作品生み出せる作者様がうらやましいです!人になったセンラくんめっちゃかっこよかったです!これからも更新頑張ってください! (2023年1月4日 11時) (レス) @page19 id: f44091270b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みみりん | 作成日時:2022年11月10日 21時

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