22話 今日も頑張るよ ページ22
目が覚めるとすぐ横でセンラくんが寝ていた。
センラくんのことを起こさないように優しく撫でて自分の体を起こすとグゥっとお腹に痛みが走る。
「う゛」
あぁ、そういえば生理だった。
今月の生理はキツイかも、薬を飲んだら落ち着くかな。
お腹を丸めながらベッドから降りようとすると後ろから声が聞こえてきた。
「A、寝ときや」
「んーん、ちょっと薬取りに行こうかなって思ったの。ありがとう」
「そんなら俺が行くわ。」
私の枕元で寝ていたセンラくんが急に人間に大変身。寝起きでもこんなにかっこいいなんで…あ、少し寝癖が付いていてかわいい。
「ありがとうセンラくん、1番上の棚のブファリンってやつ持ってきてくれる…?」
「おっけ〜まかせて!」
△
「薬と水やで〜!起き上がれる?」
「ありがとうセンラくん」
起き上がって、センラくんの出してくれたお薬を口の中に入れて飲み込む。これだけで少し安心する。
「なぁ、今日は家でゆっくり休まん?」
「でも…」
「俺が心配やから休んで欲しい。ね、だめ?」
こてっと首を傾けるセンラくん。そんなかわいくお願いされてもだめだよ!!
「そんな簡単に休めないのーお薬飲んだからもう元気だよ?」
「いーやーだ!!休むの!!Aは今日休むの!」
「んん、かわいいねセンラくん」
人間の姿になったセンラくんをかわいいと褒めると凄く嬉しそうにする。やっぱり犬だな
「お願いA、Aがこのまま仕事行ったら俺、心配でしぬかも」
「しなないしなない、お薬飲んだからもうへーき!ね?」
頬をプクッと膨らませて私のことを見つめる。
かわいくてどうしよう。
センラくんは私を見つめながらしばらく考えて、再び口を開いた。
「しんどくなったらすぐ帰ってくるんやで?」
「うん」
「絶対定時で帰ってくること」
「分かったよ〜」
私はベッドから降りてセンラくんの頬を撫でた。
「今日も頑張るね」
「頑張り屋さんなA好きやで、でも無理せんとってな」
センラくんに言われた通り定時で帰ってきた私は、センラくんにいーっぱい甘やかされ癒されたのだった。
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みみりん(プロフ) - kiyoyo@ラさん» コメントありがとうございます!!わーもう、、めっっっちゃ嬉しいです…(TT) ありがとうございます(TT) kiyoyoさんの言葉が嬉しすぎてこれからも頑張れますー!!がんばりますჱ̒ ー̀֊ー́ ) (2023年1月4日 19時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
kiyoyo@ラ(プロフ) - コメ失礼します!まず、めっっっちゃ面白いです!こんな神作品生み出せる作者様がうらやましいです!人になったセンラくんめっちゃかっこよかったです!これからも更新頑張ってください! (2023年1月4日 11時) (レス) @page19 id: f44091270b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みみりん | 作成日時:2022年11月10日 21時