おはよう、センラくん【snr】

19話 レッツ ショッピング！ ページ19

「おもちゃ1つだけだとあれかと思ってたんだよね〜」


人間になってくれたおかげで本人におもちゃを選んでもらえるということに気づいた。ほんとにいい機会だ、ありがとうショッピングに誘ってくれて。


「センラくんどれがほしいか…な」


隣を見ると高身長イケメンが目をまん丸にさせてキラキラ輝かせながらおもちゃを見ていた。人間の魂があるとはいえベースは犬なんだな。


「１個だけだよ？」
「これとこれとこれほしい！」
「１個だけ。」
「むぅーーー」
「ｯｯｯｯ(声にならない感情爆発)」


ほっぺたを膨らせたセンラくんがあまりにもかわいくて一発食らってしまった


「ご飯も買ってあげるから！」
「ほんまに！」


私ったらチョロい、でもいいんだ


「これに決めた！」
「ちゃんと1個に決められて偉いねセンラくん〜」
「ご飯コーナー行こ！」


さすがに外なので声を控えめにしてセンラくんのことを褒めると嬉しそうに目を細めた。イケメンの笑顔に胸をときめかせてしまう。







「これ食べたい！」


センラくんが指を刺したのは人間の食べるご飯に似た犬用のご飯だった。これとこれとこれ！って言うかと思ったらたった1種類だけあったそれを選んだ。


「えっ他にも色々あるけどこれでいいの？」
「Aの食べるご飯に似てるからこれがいい」
「ｯｯｯｯ(感情爆発)」


抱きしめたくなったけれど相手は高身長イケメンに大変身中だった。仕方なくこの感情を静かに消化し、センラくんの選んだご飯をカゴに入れるのであった＿＿＿＿＿＿

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