おはよう、センラくん【snr】

14話 しまった ページ14

坂田side


「さかたぁん〜もーはぁーーーーはっはっはっ」
「酔っ払って俺の顔見て笑うのやめてもらっていいすか」


気が狂ったかのように俺の顔を見て笑い続けて10分くらい経った。ほら、コイツは1缶で充分なのよ。弱いから。


「俺もうそろそろ帰るけど大丈夫？」
「えぇ〜もう帰るの？」


俺の袖をぎゅっと掴んで上目遣い。
こんなことされると帰れないなぁ〜とはならない。可愛いとは思うけど理性が効いてるからね。


「帰るよ。センラくん、コイツ頼んだよ」
「…お前でよかったわ」
「だろ」
「見直したわ。さかた」


センラくんの頭を撫でてAに軽く挨拶をして俺は帰路に着いた。


△

センラside


「センラくん、さかたん帰っちゃった…」


犬でほんとによかったと思うくらい可愛いがすぎる飼い主。酔っ払っていて滑舌が甘く、かわいらしい。


「んーん、ふぁぁ…」


うわ！いけない！このままでは寝ちゃう！！だめーー！
机に突っ伏して寝ようとするAの顔を舐めてワン！と吠えてみる。


「んんん、うるさい…」
「………」


俺は大ダメージを受けてしまった。最愛のAにうるさいと言われてしまった。

そんな、そんなぁ…俺は心配してやったことなのに……




「風邪ひくっちゅーねん！！」


「ん………えっ」



しまった

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