【HQ！！】彼女からの遺書 2

追憶15 ページ15

私は何も書けなかった。



静かな教室の雰囲気に飲み込まれそうだった。





息苦しかった。



生き苦しかった。









「じゃあじゃあ、開票しまーす！！後ろからあつめてきてねー！」






なんで、なんで、こんな。



私が、私が何をしたの？



下を向いて、両拳を握りしめる。
爪が食い込んで、痛い。






「ゆっくりいくね〜。まず、はい。《死んでほしい》1票〜！拍手！！」






小さな拍手が響く。




もう、折れそうだ。















「……あれ？白紙がいるじゃん。もしかして、カミヤサンですか〜？」



肩がはねる。



「西谷くんを除いてクラス40人中39人！みんな、あんたのこと死ねって、そう思ってるよ？」




あぁ、涙が出そうだ。




「誕生日？あんたは望まれて生まれてきたんじゃないよ。だって、ここには、あんたの味方なんて誰も、いないんだから」




誰も、いない？
聞くな。聞いちゃだめだ。
耳を塞げ。心を閉ざせ。




「清水サンも谷地サンも、本当はあんたのこと、ウザいって思ってるんじゃない？」








もう、それ以上何も言わないで。

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