25話 意地悪 ページ27
「それでなんですけど!センラさんシャワーでもどうですか?」
「え、ええの…?」
「もちろん!少しついてきてもらってもいいですか?」
少し大きめのクローゼットがあるスペースが私の住んでいるマンションにはあって、そこについてきてもらった。
「ん〜〜これなら入るかなぁと思っていたのですが…」
「ん〜入るんちゃうかなぁ…!!ありがとうなぁ」
「あっあそこにもっと大きいのある…」
奥にあるTシャツに背伸びをして手を出し、無事取り出せたかと思ったら
「まって危ないっ」
「えっ」
次の瞬間後ろからお腹に手が回ってきてスっと後ろに引き寄せられた。背中に何かが当たった、と思って振り向くとセンラさんの肩があった。そしてドンッッという大きな音を立てて目の前に大きなダンボールが落ちてきた。
「大丈夫、怪我してない?」
耳元で大好きな声が聴こえてきてその声のする方に顔を向けると顔が目の前に。目の前どころか。顔と顔の距離は多分、10センチもなかった。
お腹の上にある手はセンラさんの手で、私の肩に当たっているのはセンラさんの胸板で。多分これは、後ろからセンラさんに抱きしめられているような状態。
「大……丈夫じゃないです…」
「えっ…ほんま、痛いとこある?教えて」
「………!!」
抱きしめられて、こんなに顔が近くて、死にそうなくらいドキドキしてるのって私だけ…?
.
.
.
「ふはっ、」
「え…何笑ってるんですか」
「ごめんマジで…意地悪してもうた」
にちゃぁ…と意地悪そうにニヤけるセンラさん、、マジで絶対許さない。
「酷いですセンラさん」
「ごめんごめんごめんごめん…マジでその……あまりにもAちゃんが可愛くて」
「!!」
そんなことを言いながら私のことを離した。さっきもそうだけど…センラさん可愛いとか言う人でしたっけ?
「で、ほんまに大丈夫?怪我してへん?」
「いやもう…センラさんのおかげで無傷です」
「…よかった。じゃあさっき大丈夫ちゃうって言った理由教えてもらっていい?」
「センラさんに合う脚の長さの下は無いので昨日と同じの履いてもらって大丈夫ですか?」
「おぉ…フル無視ですか」
またにちゃぁってしてる、ほんとに悪いニヤケ方をしてるんだから。
「あ、そこがお風呂なんでー!!!では〜」
センラさんを無理やり押し込んでドアを閉めてやった。
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みみりん(プロフ) - みるくれーぷさん» いえいえ〜!◎ 只今確認してみたら録画が公開されておりました!ミッドナイトの結構序盤の方でお話されておりました…!是非!!(?) (2022年9月17日 3時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ(プロフ) - みみりんさん» ありがとうございます!録画が出たら見てみます! (2022年9月17日 2時) (レス) id: 30587fe9a9 (このIDを非表示/違反報告)
みみりん(プロフ) - みるくれーぷさん» コメントありがとうございます!!昨日(日付的には今日)のセさんの配信になります…!まだ録画が公開されていませんが、危ない発言は無かったと思いますので近いうちに公開されるかと思います…( ; ; ) (2022年9月14日 21時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ(プロフ) - いつも小説を楽しく読ませていただいてます!占ツクの話とはいつの誰の枠か教えていただくことは出来ますでしょうか? (2022年9月14日 19時) (レス) @page22 id: 30587fe9a9 (このIDを非表示/違反報告)
みみりん(プロフ) - きよなさん» わぁ!!!ありがとうございます…嬉しすぎて涙出てきそうです()これからも頑張ります! (2022年8月25日 19時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みみりん | 作成日時:2022年7月31日 21時