14話 カクテル ページ15
目の前にやってきた物凄いオーラを放つカクテルと睨めっこ中。これがカクテルか…。
「ふふ、Aちゃんって大人っぽいのに小動物みたい」
はて…それは褒め言葉?
「いやいや褒めてるよ〜ほら!飲んでみて?」
1口飲んで終わり、1口飲んで終わりにする!!1口飲めばきっと許してくれる、口に合わなかったって言えばいいし。
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目をぎゅっと瞑って口の中に流し込んだ。
一瞬目の前が真っ白になったような気がした。いつもよりもクラっとして、本当に倒れたかと思った。それくらいキツいお酒なんだ…
「ん〜〜なんだか少し………」
「すげー美味しいでしょ、もっと飲みな!」
圧に押されて仕方なく、愛想良く笑いながらチビチビとカクテルを飲んだ。カクテルの前に既にビールを乾杯しているので回りが早い。飲んでいるうちにどんどん頭の回転が鈍くなってくるのが自分でも分かり、身体がしんどくなってきた。このままでは七瀬くんの思うがままだとさすがの私でも分かった。
七瀬くんもお酒が回ってきてだんだんと私に対して積極的になり、内面的なものも沢山見えてくるようになり、彼と話すのに正直不快感を得た。
「すみません、御手洗に行ってきますね」
トイレに逃げようと立ち上がった瞬間、想像以上に身体がもっていなくてクラっと倒れそうになる。上手く歩けない。酔っていたとはいえ今までずっと座っていたからここまでだと思っていなかった。
私…1人で帰れる、、?
おぼつかない足取りでトイレに向かいながらお酒によって回らない頭をフル回転させてカバンの中からスマホを取り、"折原"と書かれたトーク画面を開いた。
ちょうどその時、後ろから私の名前を呼ばれ振り向くと七瀬くんが私を追ってやってくるのが見えた。どうしてここまでくるの……!!
「Aちゃんトイレまで送るよ、大丈夫?」
腰に手を回されて身体がグッと密着。気持ちが悪くてゾワッとした、
「1人でだいじょ、ぶ、です……きゃ」
気持ち悪くて七瀬くんから離れて1人で歩こうとするものの、横をせかせかと歩く定員さんを上手く避けられなくて七瀬くんの胸の中に飛び込んでしまった。
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私の意識はここで無くなった。
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みみりん(プロフ) - みるくれーぷさん» いえいえ〜!◎ 只今確認してみたら録画が公開されておりました!ミッドナイトの結構序盤の方でお話されておりました…!是非!!(?) (2022年9月17日 3時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ(プロフ) - みみりんさん» ありがとうございます!録画が出たら見てみます! (2022年9月17日 2時) (レス) id: 30587fe9a9 (このIDを非表示/違反報告)
みみりん(プロフ) - みるくれーぷさん» コメントありがとうございます!!昨日(日付的には今日)のセさんの配信になります…!まだ録画が公開されていませんが、危ない発言は無かったと思いますので近いうちに公開されるかと思います…( ; ; ) (2022年9月14日 21時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ(プロフ) - いつも小説を楽しく読ませていただいてます!占ツクの話とはいつの誰の枠か教えていただくことは出来ますでしょうか? (2022年9月14日 19時) (レス) @page22 id: 30587fe9a9 (このIDを非表示/違反報告)
みみりん(プロフ) - きよなさん» わぁ!!!ありがとうございます…嬉しすぎて涙出てきそうです()これからも頑張ります! (2022年8月25日 19時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みみりん | 作成日時:2022年7月31日 21時