Zoe (ページ18)

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Doyoung side

「テレビ見てもいい、？」

JY「好きに見ていいんだよ」

「こんなに大きいテレビで見るから、迷惑だったらって思って」

DY「ヘチャンとは大違いだ…」

片手にスマホを持って部屋から出てきたAは恐る恐るそう聞くとソファに座って嬉しそうにリモコンを握った。リビングの共用のテレビはすごく大きいから、何かを見るのは少し緊張するって笑うA。

JY「珍しいね、なに見るの？」

「今日はウィンウィンオッパのティーザーが公開されるの」

JY「もうペンだね？」

「そう、いちばん応援するって約束したから」

JY「ウィンウィンも幸せだな〜」

楽しそうに話すAを見るジャニヒョンの顔はもう父親。オッパたちとこれ見るってウィンウィンオッパに送る！ってテレビの画面を写真に撮るから思わず笑ってしまう。セルカとかじゃないのがこの子らしくて。

ウィンウィンが宿舎を出ていく前日、長い間拗ねているようだったAがウィンウィンの部屋でまた大泣きしたのは5階でも10階でも、さらにドリムの中でも知られるほどになった。大泣きしながら大好きだと伝え、離れたらこれ以上もっと好きになる、とウィンウィンに抱きつく姿に数名嫉妬していたようだけど。

WI『もしもし、まだ公開されてないよね？』

「うん、スタンバイしてるところ！」

WI『あと一時間半あるよ？』

「いいの！気合い入ってるののなにがだめなの、？」

WI『ダメなんて言ってない。可愛い。一時間半待っててね』

「うん。見終わったらオッパと電話したいなぁ」

WI『いいよ、しよ？… やっぱ一時間半って長くない？』

「長くないよ。わたしがいちばんに見なきゃダメだしわたしがいちばん気合い入れないと！」

WI『約束、覚えてるんだ』

「どんなに離れててもわたしがいちばん応援してるからね」

目を潤ませながらそう言うAは、映画のワンシーンみたいに綺麗なのに。言うことややることは幼くて可愛くて、ジャニヒョンはまた父親の顔してる。

離れてても、いちばん応援してるからって涙を流しながら笑うこの子が、これ以上寂しい思いをすることがありませんように。