どう彼

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K「た、ただいま……」



N「おかえ……なんか痩せた？」



K「痩せたっぽい…」



あれから走って更衣室まで行き、にかのもとへ




N「藤ヶ谷と何かあった？」



K「うっ…何故それを……」



N「は？だって藤ヶ谷と話してきたんでしょ？それしかなくない？」



K「そうか…そうだった……」



N「…嫌なことでもあった？」



K「いや全然！寧ろいいことが！」



N「そ、おめでと」



K「太輔って呼ぶことになったの！仲が深まった感じ…！」



N「別に聞いてないんだけど」



K「うーにかぁ」



N「何さ」



K「冷たい！もっと興味持って！」



N「みつは、藤ヶ谷のことが好きなの？」



ストレートな質問に、さっきまでのテンションはなくなった




K「えっ……あ、いやっ、」




藤ヶ谷が好き、なんて言えない



たとえにかでも、拒絶されるだろう



N「……みつ、」



にかが何かを言いかけたところで、更衣室の扉が開いた



Y「あれ、にかまだ着替え終わってないじゃん。北山くん待ってたの？」



N「違う、みつに止められてる」



にかって意外といろんな人と面識あんのな



横尾さんににかって呼ばれてるし…どういう繋がりだよ




N「じゃ、先行くわー」



K「え、ちょっ、待ってよにかっ」




さっさと着替えを終わらせ、にかが先に出ていこうとする




N「みつ、いいこと教えてあげる」




K「…？」




ﾎﾟｶﾝとしてる僕の耳に口を寄せ




N「うちの学校、体育祭の後告白すると、成功率高いらしいよ」



K「へ…ほ、本当っ？」




N「って信じてる人多いらしい。だからみつの好きな人も告白されちゃうんじゃない？」




何だって…！？



動揺している間ににかは先に行ってしまった




Y「北山くんも早く着替えなよ？授業遅れないでね」



着替えが終わったらしき横尾さんも、にかに続いて出ていった




藤ヶ谷はのんびり着替えていて、急ぐ気はないらしい




2人きり………




K「ふ、藤ヶ谷っ、」



F「太輔」




K「っ…たぃすけ…」



F「何？」




K「明日の放課後…空いてる？」



F「…あの言い伝え信じてんの？」



K「知ってるの？」



F「当たり前」



K「なら話が早い！」



F「12番」



K「………へ？」



F「お前の話聞くの、12番目だから」



どういうことだ？





考えてる間に着替えを終えた藤ヶ谷も、更衣室を出ていった

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