どう彼

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K「ﾊｧｯ…疲れたぁ〜っ！」




N「みつ、お疲れさん」




K「あぁにか〜」




N「うわっ、抱きつかないでよっ」






全員で走ったはいいけど、やっぱり女子は平均的な走りだった




それで、僕と藤ヶ谷で何とか巻き返さないといけないって話になり…




まぁ、口煩い指導をされ続けたわけですよ




K「地獄だったぁ〜」




N「スパルタだったね」




K「見てたのか…」




N「みつが思ってる以上の人数がみつを見てたよ」




K「マ、マジか…」





でも、そりゃあ怒鳴り散らされてたし、注目も浴びるか…




バトンの渡し方やら、走り方やら……




…だめだ、思い出したら更に疲れてきた






K「完全燃焼です…」




N「はぁ？本番は明日なんですけど」




K「まぁ、そうだけど…」




「片付け終わったところから解散するように」




先生の言葉に、僕達は立ち上がった






N「あ、藤ヶ谷」




K「えっ？」




にかの視線を辿ると、藤ヶ谷が近くの段差に座ったところだった




絵になる…かっこいい




……って、やばいだろ…何考えてんだ…




頭を抱えていれば、にかが藤ヶ谷に声を掛けた




N「戻らないの？」




F「あぁ…渉待ってる」




N「横尾さんどこ行ったの？」




F「先生と会話中。明日のことで」




N「そう…待ってるなんて優しいね」




うんうん、と頷きたいけど必死に抑える




F「…別に。てか早く戻りなよ」




N「ん〜。みつ行こ」




あっ、閃いたかも




K「にか、先行ってて」




N「え？……あぁ、分かった」





何故かﾆﾔﾆﾔしているにかを放り、藤ヶ谷に近づいた

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