僕の彼はヤンキーくん

06 (F side) ページ6

prrr………






F「…んだ、誰だよ……」





ケータイからする電話音で目が覚める





あぁ、もうすぐ10時になるのか…






鳴り止まないケータイを開けば、そこには後輩の名前






F「はーい、もしもし？」





『先輩っ！何してんすか！』





F「何って、何だっていいだろ」





『何で何回も電話したのに出ないんすか！』





F「だから、」






『先輩の恋人さんがヤバイんすよっ！』






その言葉に、思わず立ち上がった







F「北山がどうかしたのか？」






『駅前で会ったんすけどっ、隣町の高校の奴らが来て俺ら逃げてきちゃってっ』





F「……は？」






『戻ったら恋人さん居ないし、嫌な予感がしてっ！すぐ連絡してみてくださいっ！』







F「分かった！」







通話を切って、履歴に気づく






北山から、電話来てたんだ…






すぐに電話をかければ、すぐに呼び出し音が鳴り止んだ






F「もしもし北山っ？」






『おー、まじで藤ヶ谷じゃん。電話遅かったなー』





望んでいた声ではなかった







F「…てめぇ誰だ」





『もう、分かってるくせに』





電話の向こうで笑う数人の声が聞こえた






F「…北山に代われ」




『あー、こいつ？』





北山の声は少しも聞こえない






F「…北山に何もしてねぇだろうな」





『まだ、ね』





F「っ場所教えろ！」





『駅の近くの廃工場』




聞いてすぐに家を飛び出した






『1人で来いよ。じゃなかったらこいつが、』





F「分かってる！そいつに指1本触れんじゃねぇぞ！」






通話を切ってひたすら走った






北山…





どうか、無事でいて……







✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄





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