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「おいしいですか?」
「んん…正直味の良し悪しわからん…けど、高そう…」
「浅いですねぇ」
「馬鹿にしてんなぁ??」
なんてふざけ合って、談笑しつつの茶会を再開した。
・・・
「…あ、クッキーもうないな…」
「じゃあ貰いますね」
「私にくれる流れじゃないんですか!?」
そんなわけあるか、あるもんは片っ端から貰うに決まってる。そう心の中で応えつつクッキーに手を伸ばし——掴んだ。はず、だった。
「あれ…?力入んな…」
もう一度クッキーを掴もうと指先を折り曲げても、優しく手が添えられるだけ。
なんで、どうして。助けを求めるべくラテさんに視線を送れば、妖しく微笑むラテさんがそこにいた。
「——やぁっと効いてきましたか…」
「なに、が……」
急に呂律も回らなくなってくる。舌を縺れさせながら必死に言葉を発すれば、ラテさんはクスリと笑った。
「とーぜん、紅茶ですよ。」
「こうちゃ…が、なんれ…?」
「というかハーブティー、ですかね。」
言葉の意味がうまく噛み砕けないまま、ラテさんに抱えられてリビングのソファに寝かされる。結構体格差あるのに…こんな怪力、その細い腕の一体どこから出てるんだ…
なんてどうでもいい事ばかり考えていると、視界が薄暗くなる。目の前には紅い双眸。それは深い深い欲を宿していて。
「お茶会…二次会とでもいきましょうか。」
そんな宴会みたいなノリで、というツッコミは痺れ切った体の奥へ沈んでいった。
⚠︎Dキス⚠︎水橙 - ちゃんと呼んで!→←緑青 - 秘密のお茶会
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おとうふさん(プロフ) - 非ログの洗剤さん» 了解です!私もシチュ指定してなかった(てか思いつかなかった)ので全然大丈夫です。いくらでも待ちますので〜 (2022年12月4日 17時) (レス) id: b48d62d9e1 (このIDを非表示/違反報告)
非ログの洗剤 - おとうふさんさん» ちょっとシチュエーションがあまりにも浮かばないのでリク遅くなるかもです…! (2022年12月4日 5時) (レス) id: f4ac54675a (このIDを非表示/違反報告)
非ログの洗剤 - おとうふさんさん» リク&感想ありがとうございます!飲み物に何か仕込んでる系は自分の性癖であり十八番ですからね…!!お褒めいただき嬉しいです!!リクも書かせていただきます〜 (2022年12月1日 21時) (レス) id: f4ac54675a (このIDを非表示/違反報告)
おとうふさん(プロフ) - あと、リクエストです!ちょ、この前の「狂気に呑まれる」の黄緑さんのヤンデレがほんとにドストライクだったんであれの続き、みたいな感じがみたいです。細かい設定とかはないんですがお願いできますか? (2022年12月1日 21時) (レス) id: b48d62d9e1 (このIDを非表示/違反報告)
おとうふさん(プロフ) - え、あぁ、おぉ(?)え、ちょなんですか?!私最後までお茶コンビがお茶会してほのぼの〜で終わると思ってたのに!思ってたのに!急なヤンデレみたいなやつぶっ込んできてぇ!大好きですよぉ〜!(情緒不安定ですみません)もぉ、ほんとに、ありがとうございます…! (2022年12月1日 21時) (レス) @page45 id: b48d62d9e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:賞味期限切れの洗剤 | 作成日時:2022年6月8日 15時