第十四話 ページ16
相変わらず食堂は人が多くて少し騒がしい。うるさいとかじゃなくて、良い意味で。
『オムライスください』
「はぁい、オムライスね！すぐ持ってくるから待っててねー」
ニコニコ笑顔を浮かべる食堂のおばちゃんは人当たりが良くて優しいから好きだ。ご飯美味しいし
「はいっオムライス！美味しく食べてね」
『ありがとうございます』
会釈をして席を探す。この時間帯だから席は殆どあいていない。4人席の場所を1人で陣取るとかしたくないしな…
『いっか、早く食べて早く出れば』
1人で勝手に納得してオムライスを口に運ぶ。
『美味しい』
このふわとろの卵大好き、幸せ…
「なぁ」
後ろから声をかけられた、なんてことを今日はよく味わってる気がする。3回目だぞ？
「ここ、俺らも座ってええ？3人おるんやけど席がどこもあいとらんくて…」
『大丈夫ですよ、私もすぐ食べ終わるので』
「ほんま？助かるわぁ、席見つかったで〜」
ぱっと前を向くと見覚えのある顔。
『ﾋｭｯ………』
今喉から変な音出た、いや違うそんなことどうでもいい。今目の前に座ったやつ、この人…今朝会った人だ
「いやぁ〜ほんま助かったわぁ！ご飯食べれんかと…………ありがとなぁ？Aちゃん」
前に向けていた視線を隣へ動かす。
『生徒会の…』
「んふふ、覚えててくれたんや。嬉しいなぁ…2年3組鬱島大、よろしくな？」
最悪だ
「Aちゃんはオムライス食べとるけど好きなん？」
『まぁ、好き…です』
「そうなんやぁ、僕もオムライス好きやで？」
鬱島先輩はずっと話しかけてくるけど他2人は此方を見るだけで何も言わない、それが余計怖い。………なんで名前呼びなんだろう、鬱島先輩…
「2人ともさっきからなんで黙っとん？ほら、シッマもシャオちゃんも自己紹介」
前に座った2人に自然と目がいく。
「…捏島孝行、2年3組。」
「2年1組黄瀬紗尾、よろしくな」
よろしくと言う割には随分険しい顔をしている。生徒会から見て私は加害者という立ち位置なので難しいか、冤罪だけど。
「ほーらAちゃんも」
『えっ…』
「僕らもしたんやし、な？」
『西条、Aです…』
「うんうん、良く出来ました！ええ子やね！！」
鬱島先輩は機嫌良さげににこにこ笑う。
「ご飯、食べんの？食べながらお話ししよや」
もうほとんどなくなったオムライスを震える手で口に運んだ。
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もも - 面白い！！ (4月27日 12時) (
レス) id: 090ee67cb9 (このIDを非表示/違反報告)
アホです - 面白いです! (4月27日 12時) (レス) @page36 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - しずさん» コメントありがとうございます、励みになります。ゆっくりにはなりますが更新していきますので次回のお話も楽しんでいただけると嬉しいです！ (9月3日 17時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
しず - 初コメ失礼いたします！。最新のお話読まさせていただきました！。はらはらしながら読まさせていただきました！最近は何回もお話を読み返させていただいてます！お忙しい中大変だと思うのですが、更新頑張ってください！。いつでもどこでも待ち構えさせていただきます！ (8月20日 5時) (レス) id: 36de129ac6 (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです！ゆっくりの更新にはなりますが次回のお話も楽しんでいただけると嬉しいです。 (8月5日 23時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙 | 作成日時：2023年1月7日 0時
