これはきっと恋じゃない【2】 (ページ18)

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パソコンのタイピング音と
ノートに字を書く音が部屋に響き渡る

「おわったートラジャのグループで自慢しよ」

そう言いながら海斗くんがスマホを開く

「わーちょっと待ってね～
あとちょっとでキリがいい！」

「いいよ、ゆっくりで」

そう言って海斗くんは頬杖をついてスマホを見ていた

しばらくして視線に気づき思わず口を開く

「…あの、海斗さん」

「なんです、Aさん」

「見つめられると大変やりづらいと言いますか」

「そろそろ構ってほしいなーと思って」

なんて可愛いことを言いながら
パソコンを打つ私の袖をいじり始める

「もうちょっとで終わるから待って」

「てかもう夜じゃん、夕飯何食う？」

「寒いし鍋とか？材料買ってくればよかったね」

「いや、ちょうどあるかも。
俺具材切っておこうかな～」

袖をいじっていた手が離れ
再びキッチンに消えていった