猫 (ページ2)

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彼との出会いは今年の6月にさかのぼる

AA 23歳

かれこれ3年付き合っていた彼氏と
先程散々なお別れをしました。

今日は彼の誕生日だった。

残業で今日は家に行けないかもなんて
メッセージを送ったのが間違いだったのか

サプライズで仕事を定時に切り上げて
プレゼントを片手に彼の家に急ぎ足で向かう

部屋番号を押して郵便配達員のフリなんてしながら
彼の部屋の前でもう一度インターホンを鳴らせば

そこに出てきたのは半裸の男だった

その時はまだお風呂あがりかな、なんて

『、っなんでAがいんの、仕事は？』

「お誕生日おめでとう！サプライズしたくて、」

「部屋上がっていい？」

『あ、いや今は』

玄関を見れば完全に女物の高いハイヒールの靴が一足

「誰か来てるの？」

さっきから目線が合わない彼に違和感をおぼえると
後ろから、バスタオルを身体に巻きつけたどう見ても私より若い黒髪ショートヘアの女が出てきた

「え、」

『ごめん、そういうことだから別れよじゃ』

目の前でバタンと閉じられた扉

何かが崩れ落ちて行く音がした

もうすっかり薄暗くなった夜道を一人で歩く

何が駄目だったんだろ

てか他に女がいたのに気づかなかった時点で

もう終わってたのかな

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