呪いの王との日常 ページ8
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宿儺様とのエンカウントから、はやひと月。
えぇー、見事！結Aは生き残っています！
初見マジで終わったと思ったし、実際その後も命の危機は何度か感じたが、もう私で遊ぶのに飽きたらしい。出来れば2回目とかで飽きてほしかったです。
そして、飽きた宿儺様の次の興味は･･･
「ふむ、小娘これはなんだ」
「それはこの間のバレンタインの余りのチョコ」
「ちょこ」
そう。先週ぐらいに終わってしまったバレンタインで使ったチョコ(の残り)に興味津々である。
平安生まれの宿儺様からすればチョコなんか、興味がわかないはずがない。
ていうか、チョコを見て目を輝かせてるのが可愛いです。あれ、両面宿儺って呪いの王だよね？
私の目には5歳児ぐらいの子供に見えてきた･･･。
「･･･宿儺様、今はチョコとか食べられませんが、いつか食べられるようになったら一緒に食べましょうね！」
「ﾌﾝｯ｡そんなもの無理だな。」
「大丈夫ですよ〜
人間生きてたら、何が起きるか分からないんですから！」
ほら、私がいい例！
そう言って笑っても、怪訝そうな顔をしている宿儺様。
大丈夫です。あなたは絶対にチョコを食べられるようになりますから。
だって、悠仁くんの体に受肉してしまうんだから。
･･･ちょっと待て、今気づいたが、たしか悠仁くんの体は探知機的な役割もしてるとか言ってなかったか？
あれって宿儺様が、俺の体が近くにあるから連れてけって言うってことなのかな。原作読んでた感じではそうだと思ってたけど、どうなんだろう。
悠仁くんが本能的に分かったりするのかな。
･･･うーん、そうなると困るな。
原作の最終回まで読めてないからどのタイミングで悠仁くんが死ぬのかとかも全然わかんないし、推しを眺められる壁になりたい系オタクの私としては、ここに高専メンバーが来るような事態だけは御遠慮したい。
そして何よりも、悠仁くんの死刑を一日でも伸ばすためにここに宿儺様の指があることに気づかれないようにしたいよな。
ここに呪力は1ヨクトメートルも流れていませんよ〜レベルの結界術とか出来ないかな
神社は一応神聖な場所だから、呪力0でも許されそうだし。まあめちゃくちゃ偏見だけど。
「･･･宿儺様」
「なんだ、小娘」
「宿儺様って、結界術使えたりします？」
結A、結界術を勉強します。
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作者名：moe | 作成日時：2021年1月31日 4時
