貴方の"ココロ"には (ページ2)

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あの人ページ2

笹野崎「あらぁ？今日も学校にいらしたの？貧乏人」

湊「やだぁ！まだいたのね！」

奥戸「早く出ていかないかしら〜きれいな学校が汚れてしまうわ〜」

笹野崎「早く消えてくれない？」

バサバサバサッ！

A「っ……！」

そういった3人は私の頭に大量のゴミをのせた。

湊「きたなぁい！」

奥戸「そこ、きれいにしておきなさいよ。貧乏人」

笹野崎「おーほっほっほっほっ！！」

漫画やドラマで見るような変な笑い方をしながら3人は去っていった。

さっきの3人のリーダー格「笹野崎唯」は世界有数のアパレルメーカー笹野崎家のひとり娘。

2人目は「湊飛鳥」。お父さんがスポーツメーカーの会長で多数のスポーツクラブを経営。月百万はくだらないという噂も。

3人目は「奥戸エレーナ」。父はフランス大使、母はモデルで超リッチな家元。彼女自身も女優業をしているらしい。

どちらにせよこの英徳学園はとにかく金持ちしかいない。

逆らうことはほぼ不可能。

だが、私は逆らうこともできる。

だが、後が怖い。親やバイト先まで迷惑はかけられない。

A「はぁ………。」

私は登校してそうそうある場所へと向かった……。

ギィィィイ。

ここは私の秘密の場所。

誰もいない非常階段。

私は持っている"大切な本"を握りしめ階段を降りた。

元気がないときはここでいつも本を読んだり、叫んだりした。

今日もめいいっぱい空気を吸って叫んだ。

A「すぅぅぅ〜、バッカじゃないの！！！なにがお嬢様よ！なにがお坊ちゃまよ！！只のわがままな子供だろーがー！！」

？「ふっ。おんなじだ」

A「え、、？」

振り返るとそこにはあの人がいた。

A「花沢……類……？」

思わず私は手に握っていた本を足元に落とした。