戦いを拒む喰種【 霧島絢都 】

ｓｔｏｒｙ 33 ページ35

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「じゃあ、後はよろしくね」



そう言うとスッと体が軽く

なった気がした



緋奈「アヤトに怒られるなあ」



鏡にうつった自分は

ボロボロになっていた

体が痛いなあ…

それにアヤトの服も

破れちゃった…

薄れゆく意識の中でアヤト

が浮かぶ



緋奈「ご…めんアヤト」



そして、意識が途切れた


.





.



あいつの匂いがする

そこは " アオギリ樹 " から

20分ほどの距離の場所



アヤト「何だあれ……っ！！」



すぐにわかった…あの白い髪

あの服、何で何でだよ



アヤト「おい、おい緋奈！！！」



体は傷だらけで緋奈は

ぐったりとしている

誰がこいつを…ビキビキっと

目が紅くなる



緋奈「アヤ……ト」

アヤト「っ…緋奈！？」

緋奈「やっぱりアヤトだ」



するとクスッと笑いゆっくり

と起き上がる



アヤト「その傷誰にやられた！？」

緋奈「もう落ち着いてよ」

アヤト「落ち着ける訳ねえだろ！！！」



ビクッと緋奈の体が震えた



緋奈「私があっちに喧嘩うったの」



緋奈からしたという言葉が

信じられない

けど、目をみてわかった

" 嘘 " をついてないと



アヤト「はぁ…お前は俺にどこも行くなって言うくせに」

緋奈「ほんとだ…ごめんねアヤト」



そう言うと俺の胸に顔をうずめた

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