〝偽〟悪役令嬢と攻略対象王子〈オリジナル〉 (ページ5)

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自分のマイワールドを広げるルイを無視して次に向かうのは私がくっつけさせたいと思っているアレクセス・ミューリア・スティアである。

アレクセスルートは前にも言った通り国外追放。

２人とも優しいから私は国外追放だけで済むという私の理想エンド

お願いだから早くできる限り早くくっついて...

アレクセス様のところへ行くために私は自分の家に帰った(・・・・・・・・)

「アレクセス様、またこの部屋にとじこもっていらしたの？出てきてくださいまし。」

すると、やたらキラキラした過去の私の推しが出てくる。

「フィルシーナ、おはよう。俺はもう頑張っただろう？」

そうなのだ
私の予想を壊す性格だったのだ

このアレクセスは

幼い頃から、何かあれば私の部屋の隣に来て引きこもりうだうだうだうだ言って屋敷から出たがらない。

外面が良いこの王子は引きこもりの残念な性格なのだ。

今日、引きこもっている理由は新入生代表の挨拶を頑張ったから、らしい

前世の記憶を取り戻した時に私はアレクセスと結婚ができないの！？
なんて、嘆いていたけどこの姿を見て「あ。くっつけさせよう。」そう決めた。

「ほらほら、お仕事も溜まっておりますでしょう。ヒューガン様が怒りますわよ。」

「俺はもう、充分に働いた。フィルシーナ抱き締めておくれ」

「え？嫌ですわ。未婚の女性にそのようなことを求めるなんてタブーですのよ。」

即座に断った

ちょっと頭の弱い王子はその後、ヒューガン様に怒られながら帰っていった。

～ヴァンフォード邸から帰る途中～

馬車に揺られながらアレクセスは考えていた。

「ねぇ、ヒューガン。フィルシーナは俺の好意に絶対に気づいてないよね。」

「まあ、そのようですね。」

「無理矢理気づかせるのは可哀想？」

「御自身で判断なさってください。」

自分の従者に適当にあしらわれたアレクセスルは何か企むような笑みを浮かべ

「学校生活楽しみだなぁ。」

そう呟いていた。

家で紅茶を飲んでいたフィルシーナは知るよしもない。