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File.25 ページ27

恭平side

締め切られた窓。

必要以上に何も無い空間。

誰も来なかったん。
 
女のコも起きて。

でも泣いてたんよ。

聞いたら同い年で。

親は……?って。

それからどんくらい経ったんやろか。

サングラスかけたおっさん(失礼!!)が入って来たんよ。

いきなり俺達に銃を向けて

引き金を引こうとして……

一発、俺達に向けて撃った。

幸い、誰にも当たらなかった。

でもA、はヒックヒックと泣き出した。

「うるせぇ。」

銃を向けた、おっさんはそう言ったんや。

ついてこい、ってだけ言われて、

手錠を外してもらえへんまま、俺達は連れて行かれた。

長尾とみっちーと言う少年は

察して、

「長尾、行こう……。」

って言うたん。

それに頷くように長尾が

「っ、そうやな……。」

って。

でもAだけは、

「嫌だ……。」

と言うた。

そしたら

「あァ?」

おっさんが、Aに向けて銃を向けた。

カチャっていう音が嫌らしい程に耳に焼き付く。

流石に何時も‘おバカ’って言われる俺でも本能的に感じた。

“俺達は、殺される”と。

駿佑「殺されるで……!」

バンッ

彼の声と銃の音は、ほぼ同じだった。

壁に穴が空いただけで、Aは怪我してなかったん。

良かったわ。

みっちーが、多分、助けてくれたん。

長尾は、震えていた。

「お前ら、ついてこい」

とだけ言うと部屋を後にした。

俺達にはこの男についていくしか

生き残る事は出来ないと悟る。

4人、手錠に拘束された少年少女は

悪夢の始まりを視たのだった。

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ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーキャラ&メンバー

嘴平伊之助


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三日月島 - s Y.さん» ありがとう!これからもっと面白くなるように精進します! (2021年8月14日 11時) (レス) id: 85e6cc4ff3 (このIDを非表示/違反報告)
s Y.(プロフ) - 相変わらず、文の書き方上手!これからの展開楽しみに待ってるよ! (2021年8月9日 22時) (レス) id: 49245be9c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三日月島 | 作成日時:2021年5月15日 18時

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