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あなたと怒り ページ10

何故か宇髄さんに求婚され、頭が追いつかない。

いや、え?どういうことだ?
つまり何がそうなってこうなった。


学がない頭で必死に考える。



「宇髄、何をしている」



すると聞いたことも無いくらい低い声が聞こえた。
顔を掴まれているので声の方に目線をやる。


そこに居たのは杏寿郎くんだった。


いつものように元気で大きな声ではなく、
殺気がこもった低く、怒った声だ。


彼のこんな声を初めて聞いた。


「おー煉獄、今から任務か〜?」

「いいや、見回りをするだけだ。宇髄、質問に答えるんだ。何をしている」


キッと宇髄さんを睨みつける彼と比例して余裕そうな宇髄さん。


「煉獄には関係ないだろ?」

「関係ある。
Aが嫌がっているだろう。離すんだ」

「別に嫌がってないだろ、
現に今は抵抗されていないし」



はっと我に返る、

そうだ、求婚されてびっくりして抵抗するのを
忘れていた。



『あの...離してくださると嬉しいです』

「やはり嫌がっているではないか」



というか何だこの状況。
おそらく私が1番困惑している。


しかし宇髄さんは一向に離してくれなかった。


すると腕を引っ張られ、宇髄さんから解放される。
そして誰かの胸に抱き寄せられる。
ふわっといい匂いがする。



「大丈夫か?」

『え、あ、うん』



その胸の正体は杏寿郎だった。

いつもより低い声が耳に響くと同時に
顔が赤くなるのがわかった。


私は今日死ぬのか?


困惑が収まらない。


「はっ、なるほどねえ....そういうこと」

「どういうことだ」

「いや、今日は帰るわ。
A、花、あんがと。あとあれ、考えてくれよ」



お代を置いてまたな〜と帰っていく彼に
もう来なくていい!と元気よく言うあなた。


嵐のような人だった。


未だに状況が理解出来ていなくて必死に考える。

ふと、ぎゅっと強く抱きしめられた。


金色の美しい髪が目の端にうつる。
ふわりと杏寿郎くんの匂いが香る。


抱きしめられている....?


理解した瞬間、身体中が熱くなる。
今私はゆでダコのように真っ赤だろう。



『きょ、杏寿郎くん...?』

「すまない、もう少しこのまま」



すっかり日は沈みだし、あたりは暗くなりだす。


ひとつになった2人の影が長く、伸びていった。

あなたと動揺→←あなたと求婚



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ねむこ(プロフ) - 柑橘蛍さん» 柑橘蛍さんコメントありがとうございます〜!わかります.....推しは尊いですよね....読んでくださってありがとうございますー! (2021年2月12日 12時) (レス) id: 81a8bcf75d (このIDを非表示/違反報告)
柑橘蛍(プロフ) - 今日も今日とて推しが尊い…! (2021年2月10日 0時) (レス) id: c6603d0c65 (このIDを非表示/違反報告)
ねむこ(プロフ) - 晶子さん» はじめまして!コメントありがとうございますー!記憶したい!?!そこまでですか〜!?感謝です... (2021年1月17日 0時) (レス) id: fdabd54cfd (このIDを非表示/違反報告)
晶子 - 初めまして!何ですかこの神作品は!?最高です( ; ; )何度も読み返してしまいます。。!!もう記憶してしまいたいくらい!! (2021年1月15日 20時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
ねむこ(プロフ) - 沙希さん» こちらこそありがとうございます...!!!!!!長編なので大変でしょうけど最後までよろしくお願いします...! (2021年1月10日 13時) (レス) id: fdabd54cfd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねむこ | 作成日時:2020年10月28日 8時

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