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あなたと夜道 ページ23

夜、


店を完全に閉め、銭湯に向かうために準備を整える。

大きい風呂が好きなので胸を踊らせながらむかう。
街はまだ賑やかで沢山の人が行き交う。

鬼なんて早々出ない、とても明るく、安全な場所。

それもこれも鬼殺隊のおかげなのだが、知っている人はほぼ居ないといっていい。


近くの銭湯までは歩いて15分程度。

銭湯は少し街から離れたところにあるため、人通りの少ない道を通ることになる。

といっても5分程度だ。

女性1人で通る人も少なくない。


今日のこの道は私しかいないみたいだった。

少し怖いな、そう思いながら周りを見渡す。
早足で駆け抜けよう、そう思い足を前に出した。

ガシッ

腕が強く握られる。
爪が私の腕にくい込んで痛い。


すごくまずい。


そっと振り向く。

そこに居たのは明らかに人間ではないなにかだった。

鋭い牙、明らかに白い肌。


鬼だ。

瞬時にそれを察する。
鬼は不気味に微笑むと私を暗い路地へ引っ張る。


『っ!やめて!!離して!!』


絶対に敵わない強い力に恐怖を感じ出す。
大声を出しても瞬時に口を手で塞がれる。


「ケケッ、お前美味そうだなァ」


そう言われ、壁に追いやられる。
いい匂いだ、と首元の匂いを嗅がれる。


怖い。


身体中が震え出す。


「恐怖しているのかァ?美しいなァ」


まだ食うにはもったいない。

そう言って私の持っていた風呂敷を私の口に結び声が大声が出せないようにする。

瞬時に何をされるかわかり、涙があふれる。

襲われる、

この鬼に、初めてを奪われるのだ。
いくら叫ぼうとも口布に全て防がれる。

着物を乱され、首元にチクッと違和感を感じる。
数箇所、鬱血跡をつけられたのだろう。

この行為が終わったあとに腹の中にいれるくせに。

もう、逃げられない。

そう思い、目を強く閉じた。
その瞬間だった。


「炎の呼吸 壱ノ型 不知火」


愛おしい、あなたの声が聞こえた。


杏寿郎くん。

あなたと鬼→←あなたと秘密



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ねむこ(プロフ) - 柑橘蛍さん» 柑橘蛍さんコメントありがとうございます〜!わかります.....推しは尊いですよね....読んでくださってありがとうございますー! (2021年2月12日 12時) (レス) id: 81a8bcf75d (このIDを非表示/違反報告)
柑橘蛍(プロフ) - 今日も今日とて推しが尊い…! (2021年2月10日 0時) (レス) id: c6603d0c65 (このIDを非表示/違反報告)
ねむこ(プロフ) - 晶子さん» はじめまして!コメントありがとうございますー!記憶したい!?!そこまでですか〜!?感謝です... (2021年1月17日 0時) (レス) id: fdabd54cfd (このIDを非表示/違反報告)
晶子 - 初めまして!何ですかこの神作品は!?最高です( ; ; )何度も読み返してしまいます。。!!もう記憶してしまいたいくらい!! (2021年1月15日 20時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
ねむこ(プロフ) - 沙希さん» こちらこそありがとうございます...!!!!!!長編なので大変でしょうけど最後までよろしくお願いします...! (2021年1月10日 13時) (レス) id: fdabd54cfd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねむこ | 作成日時:2020年10月28日 8時

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