あなたが、【煉獄杏寿郎】

あなたと就寝 ページ30

あなたの部屋にぽつんと残された私。


とりあえず乱れた服を整える。


血鬼術は嘘で、嘘ついた理由は嫉妬。
ドキドキした胸を抑える。


彼の口から囁かれる甘い言葉。
大きくて暖かい手。
逞しい身体。
首筋には唇の感触。


身体中が熱い。


とりあえず、夜風を浴びよう。

そっと襖をあけ、顔を出す。
夜風が涼しい。


遠くで千寿郎くんが騒いでいる声がする。
何を言っているか聞き取れないが、だいぶお怒りのようだ。
杏寿郎くんの声も聞こえるため、杏寿郎くんが怒られているようだ。

先程のことだろうか。


少し笑ってしまう。


暫くすると杏寿郎くんが言った通り、眠くなってきたみたいだ。
こくりと力が抜ける。

ありがたく布団を使わせてもらおう。

布団を敷き、そっと布団に身体をいれる。
ふかふかだ。

すごくふかふかで、気持ちがいい。


身体から力が抜けていき、枕に顔を埋める。
杏寿郎くんの匂いがする。
杏寿郎くんに包まれているみたいだ。


いやまて、

まてまてまて


バッと布団から出る。


一気に目が覚めた。
これはまずい。

男性の、しかも好きな人の布団で安心して眠れるほど心は落ち着いていない。

先程のこともあって慌てて布団から離れる。


びっくりした。


ふかふかで気持ちが良くてつい、寝てしまうところだった。
男の布団ですぐ寝れるほど軽い女に思われては嫌だ。

そう思い、壁を背に小さく蹲る。


膝に頭を置き、目を瞑る。


先程夜風に当たったせいか、少し冷えるが寝れないことも無い。


あまり考えすぎる前に寝てしまおう。


私は意識を手放した。





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ありがとうございます..！！

短いのであなたを見つめる煉獄杏寿郎さんとその他の煉獄さん×この小説の夢主の落書きを置いておきます。

見るのは自己責任で...


http://uranai.nosv.org/uploader/common/9/f/7/9f70473921ca88bf1324603bedc2405f.png


http://uranai.nosv.org/uploader/common/a/1/4/a14f251f9d34e068801ede4275b21739.png

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