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あなたと不思議 ページ17

「おーい、俺もいるんだけど」

「む!」

「お前ほんとなんで1文字だけでそんなに大きい声が出せんだよ」


ひょこっと店の方から顔を出す天元さん。


あ、あぶない。ドキドキしすぎて心臓が口から出るところだった。

顔を離された瞬間触られていた頬を自分の手で包む。
触れられたところが熱い。

すると私を天元さんから隠すように杏寿郎が前に出る。


「なんでいるんだ!もう来なくていいと言っただろう!」

「花を買いに来ただけだ、ここの常連、だからな」

「むぅ....」


なぜそんなに天元さんを威嚇するのかはわからないが、口喧嘩が弱いのはわかった。

可愛いなぁ。

くすくすっと笑うと2人がこちらを見る。


『仲がいいね、2人とも』

「よくはないな!」

「まあ、よくはないな」


その会話の後、「そろそろ帰るわ、秘密の話もできたし」と言って天元さんは花を3輪買って帰っていった。

お嫁さんは3人いるのだろう。


お昼をすぎたので杏寿郎くんが言っていたとおり、店を畳むことにした。


寝不足なのはあなたのせいですけどね、


なんて心の中で毒づきながら片付けをする。
もちろん、杏寿郎くんも手伝ってくれた。

あ、そういえば、


『杏寿郎くん、そういえばなんでこんな時間に店に?』

「あまり眠れなくてな!Aの顔を見ようと思ったからだ!」

『そ、そっか』

「うむ!」


にっこり笑う彼。

確信犯なのか、無意識なのか。
心配になる。

こうやって色々な女の人を虜にしていくんだろうなあ、と高なった胸を抑えながら片付けをした。


『ありがとう、杏寿郎くん』

「どういたしまして!」


片付けが終わり、居間に行く。
後ろをゆっくり着いてくるあなた。

寝室に入り、化粧を落とす。
それを後ろから見つめるあなた。


.......


え?


『あ、あの』

「なんだ!」

『ど、どうしたのかなあって』


どこまででも着いてきて私を見つめる彼を不思議に思う。
大きな目はいっそう私のことをじいっと見る。


「ついでに一応、確かめようと思ってな!」

『え?』


そう言うと座ったまま私の腕を引き、抱き寄せるあなた。

ぎゅう、っと杏寿郎くんの匂いが私を包み込む。

状況が理解できない私は混乱するしか無かった。

あなたと抱擁→←あなたとお昼



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ねむこ(プロフ) - 柑橘蛍さん» 柑橘蛍さんコメントありがとうございます〜!わかります.....推しは尊いですよね....読んでくださってありがとうございますー! (2021年2月12日 12時) (レス) id: 81a8bcf75d (このIDを非表示/違反報告)
柑橘蛍(プロフ) - 今日も今日とて推しが尊い…! (2021年2月10日 0時) (レス) id: c6603d0c65 (このIDを非表示/違反報告)
ねむこ(プロフ) - 晶子さん» はじめまして!コメントありがとうございますー!記憶したい!?!そこまでですか〜!?感謝です... (2021年1月17日 0時) (レス) id: fdabd54cfd (このIDを非表示/違反報告)
晶子 - 初めまして!何ですかこの神作品は!?最高です( ; ; )何度も読み返してしまいます。。!!もう記憶してしまいたいくらい!! (2021年1月15日 20時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
ねむこ(プロフ) - 沙希さん» こちらこそありがとうございます...!!!!!!長編なので大変でしょうけど最後までよろしくお願いします...! (2021年1月10日 13時) (レス) id: fdabd54cfd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねむこ | 作成日時:2020年10月28日 8時

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