"恋の仕業" (ページ11)

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ep.11 ページ11

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「あれから進展してんの？」

久しぶりにジェシーと2人で飯を食いに来た。

「よくぞ聞いてくれたね」

「うん、聞いて欲しそうな顔してんだもん」

個室とはいえ、ジェシーの笑い声にヒヤヒヤする

「この前連絡先交換して、電話もたまにしてる」

「え！！まじ？」

「うるさっ」「ごめんごめん」

「それと一応、俺が好意を持ってる事は伝えた」

「マジで！？いいじゃん。あっちはなんて？」

「Aちゃんも、俺のこと意識してくれてるらしい」

「拍手！もうそれ両想いじゃん」

普通はそう思うよね…

けど、Aちゃんの気持ちが見えないんだよなぁ

「俺の事好きそうだなっていう瞬間もあれば、あれ違った？みたいな瞬間もあってさぁ…」

「ふーん、楽しそうじゃん！大我」

「へ？？」

「顔が幸せそうだもん」

たしかに…こんなに追いかけたくなるコ

初めてかも。

「もしあっちも好きってなったらどうするの」

「そりゃ…俺は付き合いたいよ」

仕事柄、女性関係が無い方がいいなんてのは

分かってる。

でも俺も1人の人間

そもそも結婚願望はかなりあるし…

好きな人がいれば恋愛したい。

「でもあっちは、きっとブレーキをかけるだろうね」

ジェシーは真面目な顔をしてそう言った

「だと思う…いくらご飯に誘っても断られるし」

「そういう子の方が信用できるじゃん」

「そうなんだよ、俺から連絡しない限りあっちから連絡はこないよ。でもそれがまた良いんだよね」

「大我そういう子好きそう」

「うんめちゃくちゃ好き」

「まぁでも一回くらいご飯とか出掛けたいよね」

自分の事のように、一緒に策を考えてくれる

ジェシーは本当に優しい

「今呼んじゃう？」

「は？！いやいや絶対こないって…」

「前もって予定立てるよりいきなりの方が来てくれたりして！俺も居るって言えば来やすいんじゃない？」

確かに2人きりよりジェシーも居てくれたら
警戒せずに来てくれるかも

「よし、連絡してみる」

俺は早速、彼女にメッセージを送る

"今電話してもいい？"

「この時間なら仕事終わってるかな」

「流石に終わってるでしょ」

prrrr

「え、蘭ちゃん！？」

5分も経たないうちに電話がかかってきた

「もしもしお疲れ様、突然ごめんね」

「お疲れ様です。どうされました？」

「今、ジェシーとご飯食べてるんだけど…もし良かったら来ない？」