君のこと 2 (ページ5)

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1通のメールページ5

経理部へ異動した私。

周りの目が突き刺さるように痛い。

「あ、チーフ!」

廊下を見ると、チーフが私を手招きしてお昼に誘ってくれた。

*****ランチ*****

チーフ「ごめんな、なにもかもお前の責任にさせて…。」

チーフが煙草をくわえながら言った。

「チーフのせいじゃないです。私の管理不足ですから…。」

でも、、、。

「せめて、今回の嵐さんの企画だけでも最後まで携わらせていただけないでしょうか…。」

まだ、これから提出する企画書だってあるのに…。

チーフ「俺も上に掛け合ってみたんだが、先方がそれを望んでいなくて…。」

先方って、その…。

チーフ「まぁ、大きな事務所だからな…。本当はお前の解雇を望む人もいたんだが、櫻井さんが事務所にお願いしたらしい…。」

それで、処分が軽かったんだね。

チーフ「いい人だな、あの人。」

“強いて言うなら、ずっと一緒にいたいんだ”

その時ふと、昨日櫻井さんに言われた言葉を思い出した。

「えぇ。」

するとチーフが席を立ち、私の肩に手を当てて

チーフ「いつかまた、一緒に仕事しような。」

そう言って、先にランチを終えた。

「はいっ。必ず自分の力で戻ります!」

ピロンっ

その時、１通のメールが届いた。

「櫻井さん…。」

from.櫻井

相葉ちゃんの病院

行ってあげて-(^^)/

「ここから近い…。」

メッセージには相葉さんが入院している住所と地図が掲載されていた。

櫻井さんに何度救われたんだろう。

あなたの気持ちを知ってるのに、

いつもあなたに甘えてばかりだったよね。