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0日目6 ページ7

「それいったらうちは宮城の他だと全国で稲荷崎と試合したよな、IHのとき」
「あと俺ら二年のときに梟谷の木兎がいきなり若利に話しかけてきた」
「ああ!あの謎のコミュ力事件な!」
「その節はうちの木兎さんが大変ご迷惑を……」
 次に白鳥沢の瀬見と山形が思い当たる接点を述べてゆき、その中で登場した梟谷が主将お馴染みの理解不能の行動の話に荒廃かつ木兎のお世話係として名を馳せる赤葦が申し訳無さそうに頭を下げる。その横で分かりやすくショックを受けたような表情の本人がすぐに俺迷惑だったの!?、などと体育館で練習をしているときと大差ない大声で直接牛島に聞くが、彼は特に眉をひそめる様子もなくただ一言特に迷惑ではないとフォローを入れた。その光景を見ていた木兎のことをよく知らない生徒含めた何人かは心のなかでそういうとこだぞ、とつっこんでいたとかいないとか。なお、赤葦に関しては再び頭を抱えた模様。
「……ほんで、うちはさっき他のチームが言ってくれはったように白鳥沢と烏野とは試合して、梟谷も直接会話したことはないけど会場で試合見たりはしとったな」
 緩みきった空気をもう一度引き締めるような、凛とした声で北が自身の高校と多幸との接点を口にする。特に何かを注意したわけでもないのだが彼の言葉に泡のように膨らんでいたざわめきは自然と収縮した。
「どこもそこそこに接点があって、全部の高校と知り合いってのは烏野だけ、になるのか?」
「いや、でも強いとこだと試合の映像とか見たりするしそこ含めたらあんま変わんなくね?」
「そもそもどことどこが接点があるからって何があるわけでもないしな、まさか全部の高校をつなぐ烏野がこのよくわからん状況の原因とか言うわけじゃないだろ?」
「まさか」
 一応確認とばかりに小見がまとめれば隣で木葉が首を傾げる。その発言に黒尾が疑問を問いかければ、問いかけられた二人をはじめ周りの人間は皆首を横に振って否定した。
「まあそこら辺はあの羊仮面もあんま細かいとこは気にすんなって言うてたしな、考えたってしかたあらへんやろ」
「勝手に拉致っといて気にすんなもなんかムカつきますけどね」
 赤木がテレビ越しに聞いたゲームマスターの言葉を反芻すれば、言葉通り不満を顔に貼り付けた侑が鼻を鳴らした。

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星を廻せ - 中の人です。表紙作りました。人選は完全に我の趣味です。本編などには何も関係ない趣味の人選です。 (2023年3月24日 4時) (レス) id: 853819a2bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星を廻せ | 作成日時:2023年3月19日 7時

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