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0日目49 ページ50

「……議論ならある程度情報の出揃う明日の方が建設的に出来ると思うんですけど、それでも今日色んな人を疑って回るのは少し前のめりな気がします。ただ、それが人狼の行動かと言われると、納得してあっさり引き下がってる辺り違うような気もするし……。
あとこれは会議室で話してたことなんですけど、角名さんは孤爪さんが人狼かもしれないと疑った上で、代わりの人を立てようとかじゃなくて共有者を探すところから止めようって言ったんですよね。もし人狼なら今の状況でうまいこと誘導して仲間を代理にするなり、指定できなくてもランダムなら大体5分の1の確率で据えることが出来る。けどそれをしないのは、やっぱり単純に人狼を探してる村人、という印象ですかね……」
「俺も、国見の意見に同意かな」
 そう言ったのは静かに議論を聞いていた孤爪で、先程まで彼に疑いの目を向けていた角名は拍子抜けしたかのような表情を見せる。
「あれ、意外。そっちもこっちに切りかかってくるかなって思ってたのに」
「別に俺の目的は人を疑うことじゃなくて人狼を探すことだから。論証があるなら特に言うこともないよ」
「へぇ、ありがと」
 そんな短いやり取りを最後に、孤爪と角名についての議論は切り上げられる。共有者の確認は孤爪がするということに変わりなく、ようやく作戦を実行することになる。
「それじゃあ、こっから先の進行は三人に任せて俺らは一旦席につこうか」
「ああ、任された」
 共有者として名乗り出た澤村、月島、そして孤爪だけがホワイトボードの前に残り、他の者達は自校の者がまとまって座っている机へと移動する。共有者を調べるにあたり白鳥沢を待つかどうか、澤村が口を開こうとした時だだっ広い食堂の重厚な扉が開いた。
「白鳥沢か、丁度よかったな」
 扉の向こうに佇む彼らを見て彼はそう口にした。

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星を廻せ - 中の人です。表紙作りました。人選は完全に我の趣味です。本編などには何も関係ない趣味の人選です。 (2023年3月24日 4時) (レス) id: 853819a2bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星を廻せ | 作成日時:2023年3月19日 7時

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