検索窓
今日:12 hit、昨日:3 hit、合計:2,258 hit

0日目39 ページ40

「まあ、ようは人狼ゲームを強制的にさせるためのルールですね」
「俺らを拉致った奴らはどんだけゲームやらせたいんだよ……」
「もう自分たちで勝手にやってろよ俺らを巻き込むんじゃねぇよ」
「はーーーマジ意味わかんね……」
 月島の投げやりな言葉に乗っかるように愚痴るような言葉があちこちから聞こえてくる。今まで普通に日常を過ごしていただけだったのにいきなりこんなゲームに強制参加させられたのだから無理もないと、月島も心底同意した。
「次にこの建物について。探索結果は後ほど皆さんに報告してもらいますが、基本的にここにあるものは食料も衣服も電気ガス水道その他諸々自由に使ってもらって構いません。また、共用スペースに置かれているものを自分の部屋に持ち込むことも特に禁止されていません。
おそらく、食事は共用スペースでとることになるかと思いますが、もし自室で食べるとなった時軽食くらいしか置いていないそうなのでそこは注意してください。
衣服についても大浴場に併設されている返却BOXに入れておけば夜のうちに回収して次の日の朝には戻っているそうです。その他消耗品も全て無くなり次第補充されるとのことです。」
 続いて伝えられた情報は比較的明るい部類のもので、ほのかな歓喜に部屋が沸き立つ。ありとあらゆる娯楽が富んだこの建物を自由に使えるというのは、出れないことを差し引いても、いや、むしろそのような制約があるからこそ際立って嬉しく思えた。
「それでは次に肝心の人狼ゲームについて詳細を説明したいのですが……、澤村さん、ホワイトボードの方お借りしても大丈夫ですか?」
「ああ、好きに使ってくれ」
「ありがとうございます」
 自校の主将である澤村に許可を取り、月島及び他のメンバーもホワイトボードの前に移動し、一方で前に立っていた主将たちは場所を譲る。
「はいクロ、聞きながら分かりやすくまとめて」
「ちょっと消しゴム貸してみたいに簡単に言うじゃん、まあやらせてもらいますけど」
 何故か黒尾に水性ペンを渡し書記を託す孤爪、その隣では角名が分かりやすく人狼ゲームについてと題を書いていた。
「最初に忠告しておきたいのですが、基本的に指示があるまで自分の役職は絶対に誰にもはなさないようお願いします、今カミングアウト、COをされても村人の不利にしかならないので」

0日目40→←0日目38



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

星を廻せ - 中の人です。表紙作りました。人選は完全に我の趣味です。本編などには何も関係ない趣味の人選です。 (2023年3月24日 4時) (レス) id: 853819a2bf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:星を廻せ | 作成日時:2023年3月19日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。