【ハイキュー】思考するサバイバル【人狼ゲーム】 (ページ41)

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最初から役職を伝えようというものはいないだろうが、一応念のためとCOという用語を教授するとともに釘を差しておく。この場にいる者は人狼ゲームをやったことのない者ばかりというのもあり、皆従順に頷いて返した。
「それではまず時間割について、これはテレビでGMが言っていた内容と代わりありませんが、おさらいも兼ねて説明したいと思います。
基本的に朝八時に参加者は部屋から出られるようになります。
それから夜八時の投票時間までは自由時間ですが、この間に人狼ゲームについての会議などを行う予定です。そして投票時間になったら必ず一階中央の法廷に来るようお願いします。
その後、夜九時には必ず自室に戻ってください。ちなみに、本日は処刑はありません。
夜九時から、共有者は話し合いを、占い師、霊能者、狩人はそれぞれの役割をこなしてください。ただの村人、猫又、ハンターは後にも説明しますが夜時間にしなければならないことは特にありません。
……そして、人狼はこの時間帯に『襲撃』をします」
　月島が説明する後ろで角名がホワイトボードの左側に簡潔に時間割をまとめていく。最後の人狼について言及するときだけ少し彼の言葉が重くなったのは気のせいではないのだろう。
「襲撃……ねえ。処刑もだけどそれって詳しいやり方とか載ってなかったの？未知ってすごい怖いんだけど」
「少なくとも冊子には何も書かれていませんでした」
　及川のその質問に後ろの方に控えていた国見が答える。彼は冊子でも先程のパソコンのデータでも不明瞭にぼかしている部分に眉間にシワを寄せ、ここまで来て穏便な処刑ってわけにもいかないか、と肩をすくめた。
「次に役職の説明に移りましょうか。こちらはさっきの時間割と異なりテレビの説明じゃ抜けていた部分も多いのでしっかり聞いておくことをおすすめします」
「多分役職説明スペースとると思うんでそっちで書いてもらっていいですか？」
「あいよー」
　若干脅しにも聞こえるような月島の言葉に皆改めてペンを持ち直す、その後ろでは先程までの説明を左半分にまとめていた角名が黒尾に右半分を使ってこれからの説明をまとめることを頼んでいた。
「まずは村人陣営のただの村人について。人数は30人、特になんの役職も持ち合わせていません。
次に占い師。人数は一人、この役割は村人陣営にとって実に重要なもので、毎晩一人を指定して村人であるか人狼であるかを判定できます。」

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