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0日目38 ページ39

「絶望的状況ってのはまあなんとなく分かってたことだしいつまでも引きずってもしょうがないよ、さ、思考切り替えてこ!」
 パンパン、と力強く柏手を打って及川が張りのある声で皆に告げる。その通りにぱっと頭を覆う決定的絶望を忘れることはできないが、それでも次の議題への合図となった。
「次は各自の結果報告だね夜9時までもう2時間半きったしサクサク進めてこう。まずは冊子確認班、お願いできる?」
 及川が高校別に座っている者達とは別に冊子組で別の場所に固まっている彼らに問えば、四人は小さく頷き返す。その中で代表して月島が立ち上がった。
「それでは、この建物内でのルールの説明からしていきますね、一応録画はしていますが必要であれば各自で適宜メモを取ってください」
 話し合いにあたって議事録の作成も必要だろうとの提案も既に出ており、録音録画用の機材や人数分のメモ用紙、ペンなどは準備されていた。月島のその言葉に、並んだ机のあちこちからペンをノックするカチカチという音が聞こえてきた。
「一つ目、この建物の外に出ないこと、バルコニーやグラウンドなんかの屋外もありましたがそこは建物内に換算されるため大丈夫です。
二つ目、いかなる方法でも助けを求めようとしないこと。屋外での大声までは大丈夫だったようですが、外に物を落としたらその気がなくてもアウト判定になるかもしれません、そこは気をつけてください。
次の三点はすでに皆さんテレビで羊からお聞きしたとは思いますが、三つ目、他人の部屋には入らないこと。四つめ、毎日八時に必ず法廷に赴き投票を行うこと。五つ目、毎日夜九時には自分の部屋に戻らなくてはならず、朝八時になったら部屋から出ても良こと、一応細くしておくと、朝は八時ピッタリに部屋から出ないといけないというわけではありません。
六つ目、処刑時や襲撃時以外で他人に危害を加えないこと。
七つ目、【不適切表現】をしないこと。……多分しようとしてもこれで動きが制限されてできないって話じゃないですかね、規則違反に限っては」
 七つ目の規則を読み上げたところで、月島が辟易したように自分の首輪を摘むんでみせる。この首輪の意味は、役割はすでに全員の知るところで、その規則の内容自体も含め幾人かが冷や汗を流す。

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星を廻せ - 中の人です。表紙作りました。人選は完全に我の趣味です。本編などには何も関係ない趣味の人選です。 (2023年3月24日 4時) (レス) id: 853819a2bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星を廻せ | 作成日時:2023年3月19日 7時

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