久しぶりに帰ったヨコハマは変わってなかった4【文スト】

83.5話(番外編的な？) ページ2

敦side
野上さんがまさかマフィアだったなんて…想像もしなかったな

でもあの頭の良さ、戦闘能力の高さを考えると元一般人と考える方が難しいか…

そういえば野上さん、自分のことが気になるなら国木田さんに"黒薔薇"について聞いてみろ…と言っていたなぁ

｢国木田さん｣

｢なんだ敦｣

｢ちょっとお聞きしたいことがありまして…｣

｢手短にな｣

｢裏社会で有名だったと言われる"黒薔薇"についてなのですが…｣

｢！敦、何処でその名を聞いた｣

｢え、えぇと…｣

どうしよう…野上さんの名前は出すなって言われたし

｢あ、風の噂で｣

それから国木田さんは黒薔薇について教えてくれた

｢昔名を馳せたマフィアの構成員だ。確か、黒社会で二番目に恐れられる人物だったはずだ。まぁ誰もその姿は知らないがな｣

そんなだったなんて…あれ？二番目

｢一番は誰なんです？｣

｢確か双黒と呼ばれる二人組だと聞いた。まぁどちらも4年前から何も聞かなくなったと言う話だ｣

｢姿を知らないというのは？｣

｢いつも暗闇の中での犯行に加え、姿を見たものは殺されていたからな。わかっているのは女性ということ位だな｣

｢そ、うなんですね…ありがとうございます｣


____
野上side
お、聞いてる聞いてる

いやぁ昔は色々殺ってたなぁ。懐かしい
確か私の犯罪数は…凶暴殺人186件、恐喝284件、詐欺その他600件位だったかな〜いやぁ太宰には適わないよね

あの頃は本当にめんどくさいほど仕事が舞い込んできて…ブラック企業かっ。あ、黒いとこだったわ

まぁその経歴は安吾に頼んで消してもらったからもうそれを知るのも一部の人しかいない

｢野上さん｣

『どうした敦』

｢今はもうやってないんですよね？｣

『勿論だよ…何より今の私は探偵社員だからね。これからもよろしくね』

｢はい｣

まぁ私の最後に言ったよろしくと言うのは私のことではなく



____このヨコハマをだけどね

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