久しぶりに帰ったヨコハマは変わってなかった3【文スト】

82話 ページ45

｢！これは…｣

｢リボンを君に結んでおいた｣

そしてそのままリボンは引かれ、敦に捕まったルーシー

戦闘中にリボンを結んでおくなんて…なかなかやるじゃない

｢異能力を解除して皆を解放しろ。でないと君を奥の部屋に引きずり込む。鍵がなければ扉は開かない…なら君が幽閉されれば扉を開けられるものは誰もいなくなる。
そうなってから異能力を解除しても君は元の世界に戻れない。

違うか？｣

｢それ、は｣

｢異能力は便利な支配道具じゃない。それは僕がよくわかってる

自分の創った空間に死ぬまで…いや、死んだ後も囚われ続けたいか？｣

なるほど…脅しか

｢あ、あたしは、失敗する訳には…｣


｢今から手を離す。決断の時間は扉が閉まる一瞬しかないよ｣

｢ダメ、待って…｣



『敵はどうするか…』

そして敦は手を離した

｢いやぁぁぁ！｣






次の瞬間、けたたましいクラクションが鳴り響き目を開けた
そこは元いた交差点だった

『どうにか戻って来れたようね』

近くには囚われていた賢治、ナオミ、谷崎を含む何人もの人が倒れていた

離れたところでは敦が敵であるルーシーの元へ行き何か言っているようだった…まぁ私にはどうでもいい

それにそんなことお構い無しの奴もいた

____あああ、エリスちゃん！

『はぁ』

これ以上あの人と関わりたくないよ

____大丈夫だったかい？どこに行っていたのだい？しんぱいしたのだよぅ、突然居なくなるから

まぁいつものことだろ？

____急に消えたらリンタロウが心配するかなぁと思って。リンタロウを泣かせたくなった

ほらやっぱり

____酷いよエリスちゃん！でも可愛いから許す！

うわ…ロリコン
バレないうちにさっさと戻るか

｢あら！叶恵じゃない｣

うわ、見つかった…

一方敦たちは迎えに来た鏡花と合流していた

『…ご無沙汰してますエリス嬢』

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