63話 ページ45
『…緩い、緩すぎる』
難なくマフィアの楼閣に侵入することが出来た
しかも私がいた4年前より警備が薄くなってる
まぁこちらとしては好都合か
私は記憶を頼りに、地下へとやってきた
その時だった
「〜〜〜〜〜」
「〜〜〜〜」
聞き覚えのある声が聞こえてきた
『はァ…こんなところに来てまであの二人は…』
皆さんもうお分かりだろう
誰が手前らの言い争いを止めると思ってんだ!
面倒なので私は少し隠れて様子を伺うことにした
「…私がこのまま逃げたら、君が逃亡幇助の疑いをかけられるよぉ」
「手前!」
「君が言うことを聞くなら探偵社の誰かが助けに来た風に偽装してもいい」
やっぱり
「それを信じろっていうのか」
「私はこういう取引で嘘をつかない。知ってると思うけど」
その通りだ。太宰はこの手の取引では絶対に嘘をつかないのだ
「望みはさっき言ったよ」
「人虎がどうとかの話なら芥川が仕切ってた。やつは2階の通信保管所に記録を残してるはずだ」
やっぱりあそこか…ってかまだ重要書類あそこに保管してたんだ…
「あっそ!予想はついてたけどね」
「あ"ぁ"」
で す よ ね
私にわかって太宰に分からないわけないか
「用済ませてさっさと消えろタコォ」
「そりゃどーも…でも一つ訂正
今の私は美女との心中…いや、叶恵と一緒に過ごすことが夢だから、君に蹴り殺されても毛程も嬉しくない
悪いけど」
「あっそ…って、いま手前叶恵っつったか!?」
おや?私の話?
「ああ、いったよ」
「あいつは今どこにいんだよ」
「彼女は今は武装探偵社の一員だよ」
「は!?」
そういえばまだ中也に会ってなかったなぁ
「君に彼女は渡さないよ」
「…」
「私は彼女に想いを伝えたよ」
そういえばそうだな…まぁ私はまだそんな感情分からないからなんとも言えないけどね
「…そうか」
これは私が聞いても良かった話なのか?
「それよりも言っておくがな、太宰、これで終わると思うなよ二度目はねぇぞ」
「違う違う、何か忘れてなぁい?」
「はぁ!?」
「なんか忘れてなーいかなー?」
なにか変なことでも言ってたのか?
「…2度目はなくってよ!」
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ふぁぁんでぇす - とてもにちゃにちゃしながら読んでます。これからも頑張ってくだせぇ‼楽しみに待ってますすす‼ (10月17日 23時) (レス) id: 138a5f5117 (このIDを非表示/違反報告)
Megumi(プロフ) - エレンNo2さん» ありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです(*^^*)これからもよろしくお願いします (2023年1月9日 21時) (レス) id: 2b7b46d822 (このIDを非表示/違反報告)
エレンNo2 - 僕、文スト大好きなんですけど、めちゃくちゃおもしろいですね! (2023年1月9日 15時) (レス) id: ef9ab59deb (このIDを非表示/違反報告)
Megumi(プロフ) - ユリさん» ネタ提供ありがとうございました!これからも頑張るのでよろしくお願いします (2022年11月6日 15時) (レス) id: 2b7b46d822 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ - 鏡花ちゃんbirthdayも面白かったです!!私の案、取り入れてくださってありがとうございます。また楽しみにしてますね*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*改めて、鏡花ちゃん、Happy Birthday!(一日ずれちゃったけど!) (2022年11月5日 22時) (レス) @page44 id: 8486d49576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Megumi | 作成日時:2022年7月2日 18時