あいつに彼氏が出来た？全 員 集 合 。【呪術廻戦／逆ハー】

お前ら、全員集合。10 ページ10

．




私の目の前には、狗巻先輩がいる。


いやそんな壮大に言われてもって感じなんだけどね。けど私にとっては生死に関わる程の大事なことなんだ。


そして私の目の前には、今年の新作スイーツ「貴方の指でトロトロとろけるっ♡プリン」が置かれていた。


狗巻先輩はこのプリンを厳かに指差して、それから私の口を指差した。







「おかか！！いくら、明太子！！」
《このプリンが欲しければ田中と別れろ！！》


『しっ、新作プリンを引き合いに出してくるとこ策士ですね先輩‥‥！？くそっ、あぁ駄目だプリンのとろみに目が、目がァァァ」


「明太子ーー！！」
《そのまま別れてしまえーー！！》








‥‥‥‥、なーにやってんだろ私(賢者タイム)。


えっと、先輩？？お菓子で釣ろうとするとこ可愛くて好きですけど。何故お菓子で私が彼氏と別れると思った。

‥‥‥ちょっとつられそうになったなんてある訳無いでしょッッ！！









「‥‥？おかか、しゃけ？」
《このプリン欲しく無いの？》


『えっとですね先輩。私はプリンで釣れるような女じゃないですよって話で。
私の前に国家予算分のプリンを持ってきて初めて話し合うに値すると言いますか』


「‥‥ツナマヨ？いくら、おかかしゃけ」
《あ、五条先生？国家予算分のプリンをAがご所望だよ》


『すみません調子乗りましたスマホ下ろしてッッ』








狗巻先輩がスマホ取り出したらへんで察したけども。

慌ててそう懇願すると、にやにやしながら先輩はスマホを下ろした。分かってやってるよこの人。可愛い顔して腹黒いですね先輩！？


すると狗巻先輩はため息をついて、「しゃけ‥‥」とぐでんとテーブルに突っ伏した。








「たらこ、ツナマヨ、いくら明太子‥‥」
《物で釣る作戦もダメかぁ‥‥》


『作戦て‥‥いつの間にそんな狙われてたんですか私』







当然だよ、みたいに頷かれて泣いたよね。

お前ら、全員集合。11→←お前ら、全員集合。09

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す