お前ら、全員集合。08 ページ8
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硝子side
side
『硝子さん、どーしよ』
「何があった」
ただならぬ様子で深刻そうにそう相談してきた彼女に、私はコーヒー片手に一言そう聞いた。
Aが五条でも虎杖でも無いこの私、そうこの私(二回目)に相談してくるのは今に始まったことじゃない。彼女は何かとわざわざ足を運んでこちらへやって来る。
ふっ、可愛い奴め。そんなにこの私が好きなんだな。
『なんか最近高専のみんなの私への態度が、おかしいっていうか‥‥‥』
「いつものことだろ」
『私のこと口説いて口説いて口説きまくってくるのがいつものこと何ですか??』
「うわ、きも」
『硝子さんのそういうとこ嫌いじゃ無いです』
Aはそう言って特大のため息をついた。
どうやら彼女なりに真剣に悩んでいる様子だったので、慰めにと板チョコをあげた。Aは大喜びだった。可愛いやつ。
「‥‥そーいや話題になってんじゃん?Aに彼氏が出来たって」
『ブフッ。な、何で知ってんですか!?』
「A専用のネットワークがあるんだよ」
『そのネットワークの管理人どこ??』
取り敢えずシバいてきて良いですかねと拳を震わせるAに、私はケラケラと笑った。
‥‥けど、大切なAに彼氏が出来たとは。あいつらじゃないけども、ちょっと気になる。
いや訂正、どちゃくそ気になるわ。
「どんな彼氏なわけ?」
『えっとですね。優しい人で‥‥それからおおらかな人で、私のこと好きで居てくれて』
「‥‥ふぅん」
Aがそれはそれは幸せそうに言葉を紡ぐのを見て、本当に嬉しいんだろうなと思う。
聞くところによると一般人らしいけど。うーん、その点については私もあいつらと同感だ。
するとその瞬間、「おいAまだ話は終わってないぞ」との叫び声と共に伏黒少年が召還された。
あからさまにビビっているA。何なのこいつから逃げてる途中だったわけ、と私は彼女に白目を向ける。
『ふふふ伏黒くんっ!!??この私の足の速さについてくるなんてなんたる執念‥‥!!』
「何を言ってるんだ」
『待ってその真顔でこっちに迫って来ないで‥‥‥っっ!!』
すみません硝子さんお邪魔しましたー!!の声と共に彼女は姿を消した。あらまあ逃げ足の速いことで。
取り残された伏黒少年と視線が合う。君も大変だね。私はそそくさと「さぁ仕事仕事〜」と視線を逸らした。
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チョコ - デンジャラスステーキ食べてみたいかも、、、! (11月30日 16時) (レス) @page37 id: 98d136c84d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - デンジャラスステーキ 作者さんおにぎり語かんがえるのうまいですよね? (10月19日 20時) (レス) @page37 id: 1f0aa0eace (このIDを非表示/違反報告)
生粋のまよらー(プロフ) - 更新待ってます…!!!まじでこの作品大好きです!!! (2022年12月18日 11時) (レス) @page37 id: 5775e80e82 (このIDを非表示/違反報告)
アワアワ - 棘の「デンジャラスステーキ」の所で吹き出しましたw最高に面白かったです!!更新頑張ってください! (2022年9月17日 9時) (レス) @page37 id: 2db5ff9399 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 更新頑張ってください!!楽しみにしています! (2022年8月21日 21時) (レス) id: f72f202f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほしふる。 | 作成日時:2021年4月17日 18時