あいつに彼氏が出来た？全 員 集 合 。【呪術廻戦／逆ハー】

お前ら、全員集合。17 ページ17

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「本当に駄目だってばA」







教室の隅で丸まっている伏黒くんを他人事で眺めていた時、真剣な顔をした虎杖くんに急に手を取られてギュッと握られる。


彼の瞳と視線がかち合う。あ、うぅ。










「‥‥‥俺、Aに田中とデート行って欲しくねぇよ‥‥‥なぁ、ほんとに行かないで‥」









駄目なの。本当に駄目なの虎杖くん。

私その君の表情にめちゃくちゃ弱いんだってばッッ！！なんなら頭に犬の耳生えてしっぽまで付いてるやべー幻覚まで見えてきたよ！？


私もしかしなくても重症ッッ！？









「絶ッッ対、俺とデート行く方が楽しいって！！なんなら前にAが見に行きたいって言ってた映画でも遊園地でもショッピングモールでも何でも行くから！！

ね？今日俺とデートしよ？」



『ぅぅ‥‥あの私彼氏とデート‥‥』



「そーよそーよ！！今日は任務サボって皆で遊園地行きましょゆーえんち！ミ◯キーのカチューシャしてタワー◯ブテラーよ！！」


『任務サボるな！！？？』









駄目だ、これじゃあ埒が明かない。と頭を抱えたその時、ドカドカドカと廊下から凄い音が聞こえてきたかと思うと教室に入る引き戸が粉砕された。

引 き 戸 が 粉 砕 さ れ た 。









「ちょっっとA！？このグッドルッキングガイが君が田中とかいう豚とデートするって聞いたんだけどまじ？？？」


『まず田中さんが人ですらなくなるのやめてもらって良いですか？』









引き戸を粉砕して現れたグッドルッキングガイがやってきて私の肩をぐわんぐわんと揺さぶる。

切実に頭取れそう。あと先生地獄耳ですか？？









『皆さんよってたかって私のデート邪魔してくるんです！私がリア充だから！！腹いせに皆！！』


「「「「それは無い」」」」


『他に理由なくないですか？？』









その後、呪霊とすっとこどっこいの表情を浮かべた五条先生は権力を駆使して私の午後の予定に任務をひたすら沢山詰め込んだ。


おかげで田中さんとの初デートはパァである。

【結論：大人って汚い】

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