お前ら、全員集合。36 ページ36
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『伏黒くんって胸派?尻派?』
「ぶっ‥‥‥‥なんだよ急に。‥‥‥‥特にどっちでも良い」
『凄い私の方見て言うね?』
「だから何で急にそんな話になるんだよ」
『いや、田中さんと話してて』
「あ?」
『ヤンキー出てるよ元ヤン』
伏黒くんが一瞬、手に持っていたスマホに力を込めた気がした。気を付けなよ、また壊れるよ。スマホ。
「何でそんな話を田中とするんだよ。‥‥お前、まさか、もう田中に手出されて、」
『違う違う違う殺気しまって殺気!!違う!!手も繋いでないです!!』
「一応聞いとくが嘘じゃねぇよな?」
『うん』
「良かった‥‥‥‥」
ふと思ったんだけど同級生ってもっと彼氏との仲を応援してくれる感じじゃないの?あれ?私むしろ彼氏との仲妨害されてるよね?え、なんで。
伏黒くんは怖かった顔をふっと緩めた。いや、もうそれは見事な般若のような顔付きだった。
「A。俺が高級プリン奢ってやるからケーキ屋行こう」
『すごく急だね!?どうして!?いや有り難いんだけどどうして皆さんプリン??』
「俺は今機嫌が良いんだよ」
『機嫌が良いのと高級プリンを奢ってくれるのとがどうしても頭で結び付かない‥‥」
でもプリンは普通に食べたいので伏黒くんとケーキ屋さんへ行くことにした。いや、ほんとに普通のコンビニプリンで良いんだけど。そう言ったら「気にしなくていい」と言われたのでどうやら本当に気にしなくていいらしい。
カランコロン、とドアベルを鳴らしながらケーキ屋さんのドアを開く。たちまちお菓子の良い香りが鼻についた。
「どれがいいんだ?」
『え、これ美味しそう。蜂蜜プリン。でもほんとに良いの?こんな高いやつ奢って貰っちゃって』
「お前が喜んでくれるんだったらそれでいい」
『いっけめん‥‥‥すみませんありがとうございます‥‥』
ありがとうございましたー、と可愛らしいお姉さんの声を背中に受けてケーキ屋さんのテラス席に出た。飲み物もお互い頼んで、ちょっとしたおやつタイム。
『うわーんめっちゃ美味しい‥‥‥とろける‥‥‥プリンが舌の上でとろける‥‥‥!!!』
「それなら良かった」
『伏黒くんも何か食べたら良かったのに』
「お前の笑顔でケーキ三つ食った気になれる」
『ある意味才能』
ごちそうさまでした、プリン。
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チョコ - デンジャラスステーキ食べてみたいかも、、、! (11月30日 16時) (レス) @page37 id: 98d136c84d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - デンジャラスステーキ 作者さんおにぎり語かんがえるのうまいですよね? (10月19日 20時) (レス) @page37 id: 1f0aa0eace (このIDを非表示/違反報告)
生粋のまよらー(プロフ) - 更新待ってます…!!!まじでこの作品大好きです!!! (2022年12月18日 11時) (レス) @page37 id: 5775e80e82 (このIDを非表示/違反報告)
アワアワ - 棘の「デンジャラスステーキ」の所で吹き出しましたw最高に面白かったです!!更新頑張ってください! (2022年9月17日 9時) (レス) @page37 id: 2db5ff9399 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 更新頑張ってください!!楽しみにしています! (2022年8月21日 21時) (レス) id: f72f202f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほしふる。 | 作成日時:2021年4月17日 18時