お前ら後輩愛しすぎかよ。【呪術廻戦／逆ハー】

16. わいわいがやがや。 ページ16

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「A！そこ憂太いんぞ、甲羅投げつけてやれ！」

「ちょっと真希さん！？」

「乙骨先輩すみません‥‥！！」

「うぎゃっ、最下位になっちゃった！でもAちゃんだから許す！」






皆でわいわい言いながらのゲームが、こんなに楽しかったのを忘れていた。

いや、それにしても乙骨先輩ほんとにゲーム弱いんだな‥‥。







「流石に棘はぶっちぎりで一位だなー」

「お、かか！！いくら！？(訳：と言いつつパンダ迫ってくるのなに！？)」

「けど割とAもゲーム出来るんだな。今、何位？」

「四位です‥‥！皆さんめちゃくちゃ上手い‥‥」

「チッ、私五位じゃん。おいA〜うかうかしてっと抜かすぞ〜」

「と言いつつ抜かされました‥‥はは‥‥」

「明太子(訳：真希、大人げないよ)」

「大人げないよ真希さん」

「うっせーよ！」







やがて堂々一位で狗巻がゴールし、二位パンダ、四位真希、五位Aという順番で次々にゴールラインを越えていく。

そして、まさかの十二位の乙骨は、まだレース三週目にも突入していない模様で。







「おっせーよ憂太さん」

「しゃけー」

「ちょっちょっと待ってよ‥‥皆が速すぎるんだよ‥‥！」

「先輩、逆走してます」

「あれっ！？」

「こいつやべーな。なぁA」

「ま、真希先輩‥‥えぇ‥‥」

「真希、いかにもAが困りそうなこと聞かない」




「が、頑張って下さい乙骨先輩！」

「うん頑張る！！！！！」

「チョロいかよ憂太」






そしてやっと乙骨がゴールし、仲間達がなんだかんだ「憂太さんにしては頑張った方だな」「おせぇけどな憂太」「すじこ。いくら」と彼を労った。

こういう関係、良いなぁとAは思う。


ちなみにレースはチーム制でやっていて、狗巻・Aチーム対パンダ・真希・乙骨チームで戦っていた。

実はマリカーを始める前に一番弱い乙骨の押し付け合いとAの争奪戦が繰り広げられていたのだが、まぁ、少し見苦しい戦いだったので割愛する。







「狗巻先輩、すみません‥‥次は頑張ります」

「おかか、いくら」

「‥‥‥えっ、と‥‥？」

「棘が“Aちゃん十分上手いんだから謝らなくていいよ”ってさ」

「‥‥あっ、ありがとうございます‥‥」

17. ほんとは仲良いんだろうな。→←15. もう何でもいいや。

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