14. 美女ずくめな学校。 ページ14
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「ありゃ、入学早々おでこにたんこぶか。真っ赤に腫れちゃってんじゃん、可哀想に」
ちょっと待ってて、と家入がそうっとAの額に手を当て反転術式を施すと彼女のたんこぶはみるみる小さくなり、やがて完全に消えた。
Aはぺたぺたと自分の額を触ってから、「おぉ‥‥!凄い‥‥!」と感動し、改めて呪術の凄さに感謝する。
「違和感が残るようだったら、もう一回おいで」
「ありがとうございます!」
どういたしまして、と家入ににっこりと微笑まれAはぽや〜と少しだけ頬を染める。真希先輩や野薔薇先輩とはまた違う、大人で素敵な女性だよなぁ‥‥なんで呪術高専て美女が多いんだろう‥‥。
あれ、私実は凄く場違いな場所に来てしまったのでは?
家入は表情がくるくると変わるAを可笑しそうに眺めながら、伏黒の方へと視線をやった。
「‥‥ふーん。可愛い子じゃないか。ちゃんと可愛がってやれよ」
「はい」
伏黒がこくりと頷くと、家入は満足げに目元を緩ませた。
「どっはぁ〜」
午後の練習も終えて、高専の寮に帰り先輩達とご飯を食べ、風呂も済ませたAは疲労から来る脱力感に身を任せてベッドにダイブした。
天井を見つめながら、今日は色々と濃い1日だったなぁとぼんやり回想する。先輩方と顔合わせして、焼きそばパーティーして、真希先輩にしごいて貰って‥‥。
相変わらず、たんこぶは治療出来ても体が痛い。明日はバキバキに筋肉痛だろうな、とAはため息をついた。
‥‥‥と、その時。部屋のドアがリズム良くノックされた。Aはすぐさまベッドから体を起こしてドアへ向かう。
「はーい‥‥‥‥真希先輩!」
「よぉ。今良いか?」
「大丈夫です!何かありました?」
まさかの、噂をすれば真希である。
すると真希はニヤリと怪しい笑みを浮かべ、
「戦うぞ。これから」
「へ?」
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凛音 - 涙が出てきそうになりましたが頑張ってこらえました、なぜなら目に涙がにじんで文字が見えなくなるからです。頑張ってこらえました、でも結局泣いてしまいました。本当に感動しました! (8月28日 10時) (レス) @page46 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
どこぞのオタク - 良かったです...泣きました......うぅ、是非とも夢主ちゃんには皆から「人殺しの妹」ではなく「夢主ちゃん」としてみて貰って幸せになってほしい...最高でした!! (2023年3月13日 15時) (レス) @page46 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
ほしふる。(プロフ) - ニコ25さん» 最高だなんて言って頂いてッ‥‥本当にご愛読ありがとうございました♡高専で皆で青春してる感じが書きたくて、楽しんで頂けたようで嬉しいです!!! (2022年6月4日 7時) (レス) id: c44e5c04c6 (このIDを非表示/違反報告)
ほしふる。(プロフ) - メロさん» 本当にご愛読ありがとうございました!!毎度メロさんのコメントに支えられていると言っても過言ではないです!!!二週目なんて嬉しいです‥‥!これからも宜しくお願いしますッ! (2022年6月4日 7時) (レス) id: c44e5c04c6 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ25 - マジで最高でした!!!!!高専の皆のわちゃわちゃ感最高すぎる......(≧∇≦)ありがとうございました!!! (2022年5月31日 23時) (レス) @page45 id: 270b34836a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほしふる。 | 作成日時:2022年4月2日 19時