18. 合ってるっちゃ合ってる。 ページ18
.
【過去編__4】
「もうやだ。五条となんか稽古したくない。全然勝てないし、そもそも上達しないし」
「そんなことない。少なくとも一週間前に稽古し始めた日よりかは確実に上達しているよ」
「ほんとに?」
「本当だよ。偉いね、Aは」
優しく夏油にそう励まされ、少しばかり彼女は元気を取り戻したようだった。するとその彼女の反応に五条が「やってらんね」と天を仰ぎ、やがて二人の側にしゃがみ込んだ。
「傑さ、こいつ甘やかしすぎ。甘やかしてばっかじゃこいつだって強くなんねーぞ」
「おや、悟。彼女が私にばかり構うから嫉妬かな」
「はぁ?お前なに言ってんの?」
途端にバチバチと二人の間で火花が散り始める。
Aはまた始まったとうんざりしつつ、「お前らうるさい」と声を上げた。イラッとした五条は彼女を睨み、飛び火とばかりに彼女も五条を睨み返す。
結局夏油が二人をなだめるまでがテンプレート。
「もーやだ。硝子も居ないし」
「あいつは優秀だから今頃保健室で誰か治療してんだろ。お前とは違って」
「あぁん?私だって優秀だし!毎日お前と違って補助監督に向けて勉強してるし!」
「俺は頭が良いから勉強なんかしなくていーんだよ。悪かったな」
「五条お前ほんっっとに腹立つな‥‥‥」
夏油は二人のレベルの低い罵り合いにげんなりする。
いつまでこいつらはこうなんだろう。まさかずっと‥‥な訳無いよな。基本的に喧嘩を吹っ掛けてるのは五条だが、それを買って喧嘩をヒートアップさせるのはAだった。
つまりどっちもどっちなのである。
「お前が補助監督になったら人を車に乗せて運転してる時事故ってそう」
「そんなバカなことしないし。五条こそそんな性格だから特級呪術師になっても誰からも尊敬されなさそう」
「あ?皆俺を崇めたてんだろ」
「絶対ねーわ」
「お前覚えとけよその台詞」
大人になってもいがみ合ってんじゃないだろうな‥‥。
19. 別にそんな大食いじゃないけど。→←17. 甘やかしてたって何の意味も。
2900人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アサキ - すごい面白かったです!!コサックダンスしてください! (11月13日 16時) (レス) id: 48b370e610 (このIDを非表示/違反報告)
Yona - 面白かったです!いい作品をありがとうございます! (2022年7月14日 21時) (レス) @page47 id: ca15e254da (このIDを非表示/違反報告)
ほしふる。(プロフ) - ナチテト@ワイ日本語おかしすぎワロタさん» 初めまして!ご丁寧に、そして素敵すぎるご提案ありがとうございます!宜しいんですか...!?あらすじまで😭嬉しいです、是非お願い致します‥‥!この作品をそんな風に思って頂けて幸せですっ。書かれたら読みに行きますね✨本当にありがとうございます‥‥! (2022年4月6日 20時) (レス) id: c44e5c04c6 (このIDを非表示/違反報告)
ナチテト@ワイ日本語おかしすぎワロタ - 続きです。嫌なら断って良いです。ですが、私からのざっくりとしたあらすじは書かせてもらいます。それで良いのなら、okを出してください。あ、勿論悪いことは書きません。嫌だな、と思った箇所は教えてください。すぐに消すか直します。 (2022年4月6日 14時) (レス) id: b29450610e (このIDを非表示/違反報告)
ナチテト@ワイ日本語おかしすぎワロタ - コメント失礼します。ほしふる。様のこの作品を、私の方で宣伝させてもらえませんか?私はこの作品に出会った時に、もっといろんな人に見てほしいと思い、宣伝したいと思いました。 (2022年4月6日 14時) (レス) id: b29450610e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ほしふる。 | 作成日時:2022年3月5日 18時