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双子 ページ4

アーヤside

1階に降りていくとあの子が椅子に座って待っていた。

「立花彩ちゃんって言うんだね!びっくりしたよ!」

はて、さっきは何の迷いもなく私の名前を呼んでたのに・・・。

「えっと、和歌月雅ちゃん?だよね。私とどういう関係なの?」

「私が話すわ。」

ママがすごく深刻な顔をしている。

「彩、あなたは昔、児童養護施設にいたの。」

え?

「それを私が引き取ったのよ。私が今まで知っていたのはこれだけ。」

「じゃあ私が説明するね。私と彩は、双子の姉妹なんだよ。私が1分早く産まれたけど。」

・・・どういう事?

「それで、病院で手違いがあって彩とさっきいた子、清水皐月(きよみず さつき)って言うんだけどその子と入れ替わっちゃったの。でも3歳くらいになってみんな気づいた。一卵性双生児のはずなのにあまりにも似てなかったから。遺伝子検査でそれも証明されてね。それですぐに清水家に行ったんだけど彩は清水家の親2人と一緒に行方不明になってたんだ。それからずっと探してたの。」

じゃあ私達がそっくりなのは・・・。

「私達が双子だから。」

ああ。

思わずふらつきそうになって抱き留められる。

「だから一緒に来てほしいの。今日はもう遅いから明日。遺伝子検査で間違いなく証明される。お願い!」

「・・・わかった。また、明日。」

やっとの思いでそう伝えた。









気がついたらベッドにいた。

時計を見ると2時。

慌ててお風呂に入って歯磨きをした。

「私、ここの家の人じゃないってこと?」

いや、まだ遺伝子検査も受けてない。

でも・・・

「絶対に双子だよ。あんなに似ている人なんて他にいるはずない。」

放心状態でまたベッドに横たわる。

本当の家族じゃない。

そう言われるだけで不安な気持ちだった。

「んー。お姉ちゃん?」

奈子だ。まだ寝ぼけてるみたい。

「どうしたの、泣いてる?」

「ううん。大丈夫だよ。」

全然大丈夫じゃないけどね。

「そう?お姉ちゃんなら大丈夫だよね。お姉ちゃんだから。」

「え?」

「お姉ちゃんの事、いっぱい知ってるから。どんなに離れてても大丈夫だよ。」

「・・・ありがとう。なんか元気出た。」

そう言うとまた寝息を立てて寝始めた。

そうだ、たとえ本当の家族じゃなくても一緒に過ごした時間がある。

きっと大丈夫。

不安も一気に吹き飛んですぐに眠れた。

ご令嬢→←和歌月雅



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綾波美舞(プロフ) - 凄い面白いです!ホワイトノートさん、できれば、私の小説読んでください。アドバイスお願いします!! (2018年7月28日 14時) (レス) id: ebfeae08b9 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - すいません、決まってません。私が暇な時に更新しているので、これからも不定期になると思います。 (2018年6月19日 11時) (レス) id: 8c0fe5dcdb (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 更新日って決まっていますか?決まっていたら、教えてください! (2018年6月18日 6時) (レス) id: 3c26def456 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 2回も褒めて下さりありがとうございます!頑張ります! (2018年5月30日 19時) (レス) id: 8c0fe5dcdb (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 面白かったです!!更新頑張ってください! (2018年5月30日 18時) (レス) id: 3c26def456 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホワイトノート | 作成日時:2018年5月13日 12時

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