アーヤは双子で財閥のご令嬢！？

行くよ！ ページ23

アーヤside

「朝、ランニングをしてる時にスキを突かれたみたい。でも、スマホのGPSで何とか場所を特定。今は反応が無いからスマホは壊されてると思う。」

ものすごく危ない状態じゃん！

「助けに行きたいけどご主人様も奥様も動いたら大事になる。2人に何かあったらダメでしょ？執事さんとメイドさんじゃ力不足。武道ができるのは秋葉さんだけ。警察には連絡するなって脅迫されてる。」

もう、絶望的！

「だから、私達で、助けに行く。覚悟はある？」

・・・正直言ってない。

でも、雅は怖い思いをしてるんだよね・・・。

「行く。でも私も力不足だよ・・・。」

「それなら大丈夫。来て。」









睦月に連れられて何とか外に出る。

皐月は疑われないように残るらしい。

私も、もし部屋を見られてもわからないように服を布団の中に詰め込んでおいた。

「レッド！」

私が呼びかけるとレッドがすぐに反応する。

私は急いで馬具をつけ始める。

「私のお姉ちゃんが誘拐されちゃったんだ。ついさっき聞いたんだけどとても歩いてはいけない距離。信じられないけど道路って馬に乗って走っても良いんだって。だから力を貸してほしい。」

馬具をつけ終わって外に連れていく。

「門は遠隔操作で少し開けておいた。でも早くしないと気付かれるよ。」

「わかった。」

私はレッドに飛び乗って睦月も引き上げる。

「行くよ！」

レッドは私達が乗っていても軽々と門を走り抜けた。

「次、左！」

左ね！

レッドに指示をするとすぐに反応してくれる。

大通りに出るとほとんどの人がこっちを見た。

「ねえ、本当に大丈夫！？」

「大丈夫！法律的には！」

あー、もう！

レッドにもっと早く走るように指示をした。

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