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大した忘れ物 神宮寺寂雷 ページ4

「君は……」

「えへへ、忘れ物しちゃって来ちゃいました」




私の姿を見るなり驚くような表情を浮かべたのは担当医であった神宮寺寂雷先生だった


それもそうだろう


普通ならここにいないはずの人物が目の前にいるのだ


驚かないわけがない





「どうして君が……」

「どうしてもやりたいことがあって」

「……やりたいこととは?」




先生は一瞬目を細め、真剣な表情で尋ねてきた




「3つあるんですけど」

「それでは、1つ教えてください」

「1つは各ディビジョン代表のサインをもらいたくて」

「……はい?」




先生からしたら大したことではないかもしれない


実際先生は代表メンバーの1人であり、なおかつリーダーなのだから


でも、私とっては大きなこと


先生がなんとも言えない表情をしている中、1人真剣に言った





「そのためにここまで来たのですか?」

「はい、そうです」

「一体どうやって?」

「んー、願ってみたら来れた的な?」




そう私が言えば

『興味深い話ですね……』

と呟いた




「私でよければ協力しましょう
あなたが無事成仏できるように」




そう言うと手を差し出してくれた


私はその手をとるように半透明の手を先生に重ねた





____未練があって成仏できなかった元患者の話

猫と二郎君 山田二郎→←ふわふわな世界? 飴村乱数 (一応注意)



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れいねちゃん - めっちゃ好きです、、!!更新頑張ってください、、、 (2020年6月9日 20時) (レス) id: 85bc7616b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山吹美咲 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年6月18日 0時

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