あんたが主人公なら、私は悪役になってやる【ハイキュー】

22悪役 ページ27

次の授業は自習ということで騒がしかった




他の先生がいるわけでもない


となりのクラスは、移動教室でいない




よって、騒いでも怒られることはない




授業が始まったにも関わらず、昼休みと同じ光景だった





麻奈は、例の3人と一緒に話していた





私は、というとさっきサボっていた分をノートに写していた



たまに真面目と言われるが、こういうところのことだろうか





「あの……」

「はい？」






写していた手をとめ、振り返る



そこにいたのは、まだあまり話したことがない子だった





「Aさんって…
北川第一出身ですか？」



突然聞いてきた


なんでこの子知ってる？





「そうだけど……」

「じゃ、国見英ってわかる？」

「わかる、よ……」



ひさしぶりに聞いた名前だ


中学のころ、結構気があい仲がよかった


でも、なんでそんなことを……




「よかった！
あのね、私国見君の知り合いだったんだけど……
Aって子を探してる、って言ってて！」





私を探す？


なんのために？





「国見君に報告しなきゃ
また今度、知らせるね！」




それだけ言い、席に戻っていった

23悪役→←21悪役

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す