あんたが主人公なら、私は悪役になってやる【ハイキュー】

10悪役 ページ13

今度こそ先生か？と期待したが一瞬で消え去った





「影山くん、どう？
大丈夫？」




心配そうな顔をする麻奈



なんで今日はこんなにも運が悪いのだろうか


影山がいるだけで嫌なのに、こいつまで来るとは……






時間を見てみるともう授業はおわったらしい


影山が心配で来たんだろう





「Aちゃんもここにいたんだー！
理科室に来なかったから、心配だったんだよ？
先生も誤解してたみたいだし、私から言っとくね？」



と、なぜか私に話しかけてきた麻奈





「……いい
余計なことしないで」

「おい、お前……！」

「いいの、影山くん！
私がおせっかいだったから悪いんだし……
ごめんね、Aちゃん……」





悲しそうな顔をする麻奈をみて、私を睨みつける影山


さっきのことは嘘のように私を敵のように見ている





「なに怒ってんの？
あんたが怒る必要ないじゃん」





わざと挑発する

話しかけるのが嫌になるぐらい、私のことを嫌いになれ


顔を見るのが嫌になるぐらいに、嫌いになれ




そして、もう私と関わらないで


私は麻奈みたいに主人公じゃない


＿＿悪役なんだからさ

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