あんたが主人公なら、私は悪役になってやる【ハイキュー】

9悪役 ページ12

「なぁ、戻ってくる気はねぇのかよ」

「はぁ？」





こいつは、何を言ってるんだ


戻ってくる？


なんのために





「戻ってどうするの？
もうバレー部やめて１週間たつんだし
普通に成り立ってるんだから、私が居なくてもいいでしょ」

「……」





もちろん戻る気なんて全くない

なんで自分からあんたたちに会う場面を増やさなきゃならないのさ





「……やっぱ俺のせいか？」

「……自分で考えなよ」





一秒でも早くこの場所からいなくなりたい


影山の前にいたくない


これ以上話すことなんてない


早く授業に戻って




そう思っていても、なかなか影山は保健室から出ようとしない




火傷したところを冷し始めた

影山の顔がしかめる





昔の私だったら、きっと手伝いとかしてたんだろう


でも、それは私の役目じゃない



麻奈の役目だ





影山は出る気配がない



このままここに居たらまた変なことを聞かれるかもしれない


でも、行くあてがない



屋上っていう手もあったが、それじゃ本当にサボりになってしまう



どうするか……と悩んでいるときに


また扉の開く音が聞こえた

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